20210822 ラテンの宴(エン) レコード紹介テーマ「男と女、出会いと別れ、そして生活」

横浜元町の"Gallery + Sushi あまね"で毎月開催している音楽ラウンジ「ラテンの宴(エン)」そこではDJの時間とは別に、テーマを決めて音楽紹介も実施。
今回のレコード紹介のテーマは「男と女、出会い&別れ、そして生活」です。

DJとして曲をかけてフロアーの人を楽しませようとする場合、BPMや曲調で繋いで世界感をつくるのは勿論あるのですが、理解できる母語、日本語の歌詞でわかりやすいストーリを紡いでいくのは 直接的にわかりやすいですしウケやすいです。曲を聴いて流れや意図を汲みとって笑ってもらうってのもありかとおもってます。

今回は男女の出会いと別れ&その後のストーリをDJで表現してみました。


和田アキ子 / ボーイ・アンド・ガール ( 1969 JAPAN )


男と女がであう、そんな場所はもちろんダンスフロアーであるべきだし
そこで流れる音はもちろんグルーヴィーなリズム&ブルースだろ!って事で、ゴッド姉ちゃん、和田アキコの初期の曲を。





ちあきなおみ / X + Y = Love (1970 JAPAN)

男と女が出会ってイイ雰囲気になったっていえば、それはもう例の公式の出番ですよ!例の公式…「X+Y=LOVE」ですがな!
おぼこい中年、文系脳のマンボは数式ニガテ!
でも、でもなんか「X+Y」はイイものな気がする。
あくまで感じだけなんですが…
「X+Y」、いいなぁ…
みなさん「X+Y」してますかぁー?
(セ○ムの長島さん風)



越路吹雪 /「ラストダンスは私に」(1961 / JAPAN)

例の公式のあとは、そらーどちらかがメロメロになって、
メロメロになったがゆえに色々見えなくなっておかしな行動をおこすってのは昔から相場が決まってまして…
「だれと踊ってきてもいいわよ、でも最後のダンスだけは私にとっておいてね」
なんて歌詞は相手への間違った懐の広さアピール&控えめにいってるつもりだけど結構ストーカー気質がはみ出してる、そんな「ラストダンスは私に」を歌うは越路吹雪。
越路吹雪、日本のシャンソン歌手、舞台女優。元宝塚歌劇団トップスター。愛称は「コーちゃん」。
実はこの曲はもともとアメリカのコーラス・グループドリフターズの楽曲。
歌詞ももともとは男性視点で、しかも体が不自由だった人の視点で書かれた歌詞だったそう。
それを作詞家・翻訳家であり越路吹雪のマネージャーを務めていた岩谷時子が女性視点につくり変えたのだそう。
単にゴージャスなストーカー気質歌謡曲、ではないのですね。




「ポイ」 黒岩三代子 – ポイ = Poi 1966 JAPAN

メロメロになって判断がおぼつかないほど異性にのめりこむとどうなるか?
ハッピーエンドを迎えられるのでしょうか?
…いえ、まず大抵はバッドエンドですね。
ポイっと捨てられます。
投入した愛情と返される愛情は必ずしも比例しないのです。
無限の底を持つ空虚という穴に大切なものを投げ込むかのような無為な行為かも。
しかし何故こんな歌を作りレコードにのこしたのでしょうか?
奥深い昭和歌謡の世界よ…



「Midnight Dejavu 色彩のブルース」/ Ego-Wrappin' (2000 JAPAN)

つくした挙句に「ポイ」っとすてられた女はどうするか?
…ブルースを、ブルースを歌います。




「夜が明けたら」 浅川マキの世界 (1970 Japan)


夜に泣き濡れてブルースをうたっていてもいつか朝もくる。
なきぬれた女は朝がきたらどうする?

一番早い汽車にのっていつかうわさに聞いたあのまちにいくわ
…いいひとができるかも知れないし。



「買い物ブギ」/  天地総子  (1974  JAPAN)


希望を持って汽車に乗る、というシーンで終わるのは映画だけ。
どの町に行こうと、新しいいいひとが出来ようが出来まいが生活はしていかなければいけない…
ところで生活ってなんだい?日々の生活って何さ?
…生活とは、お魚やさんで買い物をする事じゃないかい?
紹介レコードは天地総子+宮間俊之とニューハードのバージョン(1974)ですが、
動画がなかったのでオリジナルの笠置シヅ子(1950)のバージョンを。
笠置シズ子 Shizuko Kasagi - 買物ブギー (1950)




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