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読書「アトピーの治し方④」~ステロイド外用剤による治療について~

私は昔からアトピー性皮膚炎で苦しんでいます。小さい頃は皮膚が赤くなってしまい、ホントに痒くて大変でした・・・。最近では冬場になると乾燥するからかカサつきと痒みが生じ、今でも辛い思いをしています。今回、アトピー性皮膚炎に関する分かりやすい本が出版されたということで手に取りました。

第4章ではアトピー治療に有効なステロイド外用剤による治療方法に関する記載がされております。

・アトピーにおける標準治療とデマ

アトピーにおける標準治療はステロイド外用剤による治療であり、症状に応じた強さのランクのものを使うとよいとされております。肌が黒くなることや経皮毒が発生するといったものは明らかなデマであると言われています。皮膚は吸収量が部位によって異なるため、手のひらや足の裏といった皮が厚いところには強めのものを、顔などには弱めのランクのステロイド外用剤を塗るとよいそうです。

・ステロイドを塗る量はどのくらい?

ステロイドの正しい用量はFTUという概念があり、大人の人差し指の先から第一関節に乗る量で手のひら2枚の範囲に塗るのが適量とされています。おっかなびっくりでステロイドを使用するのではなく、十分な量を十分な期間塗ってしっかり治すことが必要です。

・アトピー治療に効果的なプロアクティブ療法

ステロイド治療法として有効なのがプロアクティブ療法であると書かれています。これは、以下の流れで治療します。
①アトピーが悪化したら強いステロイドを塗って一気に抑える
②1~2週間毎日塗る
③1日おきに間隔をあけて1~2週間塗る
④1週間に1、2回に分けて1~2週間塗る。確実に治るまで続ける
⑤しっかりと保湿を続ける
こうして続けることでアトピーに限らず様々なアレルギーに対して予防ができると書かれています。

・風呂上がりのステロイド外用剤が効く

ステロイドは風呂上りに塗るのがよいと書かれています。これはしっかりと保湿された状態で水分が蒸発する前に塗ることで皮膚を油でコーティングさせることができるからです。
軟膏、クリーム、ローションなどが処方されますが、それぞれ有意な差は無いようです。そのため、好きなものを選ぶとよいと書かれています。

・リバウンドや依存症になるといったデマ

巷には様々な説が流れていますが、長時間使うと効かなくなるということや、リバウンド、依存症といった点は明らかなデマか考え違いによるものと言われています。こうしたことはエビデンスレベルの低い事象に過ぎず、あまり信用するに足らないと著者は述べています。

~終わりに~

私も小さいころからステロイド外用剤は少ない方がいいよ、とか、たっぷり塗ってくださいね、というようにお医者さんから言われていました。どっちがいいんだろうとあまり気にしていませんでしたが、本章を読んでしっかり塗ってしっかり治すプロアクティブ療法を試してみようと思うようになりました。

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