そちらの世界から花火楽しんでますか?
9月。
残暑はまだまだ厳しそうですが、夏はゆっくりと次の季節へと進んでいるんですね~
今年の夏は各地で夏祭りや花火大会が復活したようですね。
私も何年かぶりに花火を見てきました。
コロナ禍前は毎年見ていた花火、この夏久しぶりに見ることができました。
田んぼの真ん中で打ち上げられる、時間が短くて規模も小さな花火大会ですが、友人夫妻宅の庭から何にも遮られることなく特等席で見られる最高の花火大会です。
いつも二人のいろんな関係の友人達が集い、花火が始まるまで持ち寄った美味しいものや飲み物とおしゃべりで盛り上がり、真夏の夜を思いっきり楽しませてもらっていました。
でも、今年の花火は今までとは違っていました。
いつも出迎えてくれた友人の旦那様、Tさんの姿はありませんでした。
今年の新緑の季節に、Tさんは遠くに旅立ってしまったんです。
今年は花火大会あるから、また見に来てくれる?
パパさんにぎやかだと喜んでくれるから。
友人からのLINE。
喜んでいきます!
当日はTさんが大好きだった日本酒とおつまみを手に伺いました。
ほんの数か月前に、二人と会っておしゃべりしたお家へ。
持参したお酒、喜んでくれてますかね?
皆で盛り上がる思い出話を聴きながら笑ってくれてますか?
そのことはもういいよって!なんて、突っ込んでくれてるかしら?
目の前で打ち上げられた花火、皆と一緒に楽しんでますか?
そちらから見る花火はどんな感じ?どんな色なんでしょうね?
Tさんの告別式の数日後、真夜中、リビングのライトが突然パッっとついたんです。
部屋のドアを開けたまま寝ていた私は、突然の明るさに目を覚ましました。
あ・・・Tさんだ・・・
その時、半分寝ぼけたまま起き上がりながら、
ああ、Tさんが最後に電気の点検に寄ってくれたんだ、
何の驚きもなく、自然にそう感じました。
人は亡くなった後、行きたかった場所や気になっているところ、会いたかった人のところをあちこち回ってから向こうに帰るって聞いたことがあります。
Tさんは電気関係のお仕事をされていたので、私も電化製品の修理や電気の配線などでとってもとってもお世話になりました。
何年か前に、我が家の直結型タイプの電器器具を工事して新しい蛍光灯に変えてもらったことがありました。
真夜中に突然点いたのはそのライトです。
こんなことはもちろん初めてです。
友人の話では、亡くなる前に我が家の電気不具合がないか気にしてくれてたことがあったそうなので、きっとあちらに帰る前に見に来てくれたんだと思います。
ありがとうございます。
久し振りに見上げた花火は、例年以上にあでやかで、はかなくて、優しい色でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?