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前回の内容にあった通り、
2008年以降自分の心の状態、そして
そこから引き起こす行動から体も毎日クタクタになっていた時、
友人から

『この病気、みちの症状と一緒だけど!』とメールが来ました。
前回の投稿で交番に付き合ってくれた彼女です。
彼女はケアマネジャーの試験勉強をしており、その中で
『加害恐怖』という言葉がでてきたけれど、今のあなたに当てはまる。
というのです。
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自分が人に危害を加えてしまったのではないかと真剣に考える、でも
極めてその可能性は低い事も自分自身で分かっている。

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・・・まさにそうでした。
ネットで調べてみればそこに、私と同じ病気で苦しんでいる人たちが
沢山いたことを知ったのです。 それが、

強迫性障害

という精神疾患でした。
全てが繋がりました。
昔から心配性で祖父母が生きてるか夜な夜な寝息を確認に行ったのも
自転車を漕いでいると、何か引いてしまったかな・・・と心配になって戻るのも、目覚ましのセットが合ってるか、ガスを消したのか、何度も確認を続けていたことも・・・

少しは安心したのは事実です。
それでも『じゃあ、私はそういう病気だから仕方がないんだ』と
割り切れるものならばこんなに苦しむ事はなかったでしょう。

安心しても、すぐにまた『いやいや、病気じゃないよ、本当にそういう心配が現実にあったはずだよ』と心の中のもう一人の自分が囁くのですから。
でも、そこをなんとか打破したいという思いが強かった私は心療内科を探し始めることにしました。
心療内科はたくさんあります。

でも、前例に薬を出されただけで、カウンセリングもほとんど話すら聞いてくれなかったクリニックに受診した過去もあって、今回は通いやすく評判が良いクリニックを慎重に探しました。
口コミで評価が良いクリニックに電話をしますが、予約がいっぱいでとれないと言われ、誰も救ってくれない、見放された・・と落ち込むほど追い詰められていました。
それでも何とか這い上がりたい一心で次を探しました。

やっと予約できたクリニックがあり、期待を胸に受診しました。

すると・・・待合室は人で溢れていて、
おばあさんが駆け込んできて
『今、孫が暴れちゃって!!!』と強い鎮静剤をもらいに来ている人もいました。私は初診もあってか最後の診察でした。

先生は優しい雰囲気、カウンセリングに時間もかけてくださり、前に受診したクリニックとはだいぶ違う印象でした。
でも、ずっとカルテの打ち込みをしてパソコンを見ていてあまり、
目を合わせない先生でした。なかなかそんな先生に自己開示は出来ないなぁ・・と思ったのを覚えています。
帰り際に心理テストの宿題のようなものを渡され、次回お持ちくださいと言われました。

自宅に帰って開くと、それは使いまわしの冊子で、中には
『死にたいと良く思う』という欄に〇がされた跡があったり、リアルな回答が何個かあり、
自分は確かに今心穏やかな状況じゃないと認める自分と、
ドンドン悪くなっていったらどうしよう・・・という恐怖心にかられる自分もいて、そのクリニックは1、2回の受診で行かなくなってしまいました。

次は少し遠いけれど、評判がよさそうなクリニックを受診。
そのクリニックには2、3回行きましたが、先生に言われたのです。

『みちさんの今の状況はどこの病院に行っても同じ治療方針でしょう。
治療をするのにここまで通うのは大変だから、〇〇などお近くにあるクリニックに通われたほうがいいですよ』と。
以前口コミが良い評価で近隣の病院は予約がいっぱいだった旨をお話しすると、
『予約がいっぱいだから良い病院とは限りませんよ』
と穏やかにお話ししてくださいました。真剣に目を見て伝えてくださった先生にそう言われ、ダメもとで一番最初に断られたクリニックにもう一度電話してみることにしました。

すると、予約が取れたのです。

以降、直感でなぜかここのクリニックにお世話になるんだろうなと感じました。そしてその直感は当たり、長年お世話になる事になります。

クリニックのはしごは良かったのかはわかりません。
これはあくまで私の考えですが、
私たちも、先生も同じ人間。
やはりタイミングと相性があると思うのです。

私が長年お世話になった先生は私は心を委ねられ、
目をみてじっくり話を聞いてほしかった私の希望に合っていて
安心できた・・それだけの事なのです。
現にそれから処方された薬はどこのクリニックでも同じように説明された薬で服薬治療の内容は変わらなかったのですから。

そしてその先生に毎回自分の症状や心境を話しながら、
SSRIという薬と付き合っていくこととなるのです。



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