発達障害×けん玉

あくまで個人の経験・考えです。
全ての発達障害の人に当てはまる内容ではありません。
参考までに、今の自分の障害は、服薬していれば正職員として働くことができ独居も可能な状態です。
受けている診断名は自閉症スペクトラム(ASD)です。


けん玉の人気が上昇しているのをご存知でしょうか。
「けん玉は子どもの遊び」ではありません。大人もハマります。
SNSや動画サイトにも、けん玉でかっこいい技を決めている人の動画がたくさんあります。
けん玉の全国大会や世界大会も毎年開かれています。
私は、大会に出場するほどではないのですが、段位認定に挑戦中で、自分自身も検定員の資格を取りました。

今回は、けん玉の魅力やけん玉を練習するメリットについて書きます。


成功体験

けん玉は、成功がわかりやすいです。
練習を重ねたことによる結果が自分にも他者にもはっきりわかり、「できた」「うまくいった」と感じたり「すごい」と言ってもらえたりします。
練習を重ねることで上達していき、いろいろな技ができるようになるので、成功体験を積みやすいです。
成功すると、良い音が鳴るのも気持ちいいです。

集中力

けん玉の技を成功させるには、「今ここ」に意識を集中する必要があります。
集中力のコントロールのための練習になります。
特に、「もしかめ」という「もしもしかめよ〜」の歌にのせて行う技は、集中力の持続が必要です。
心ここにあらずの状態のときはやはり失敗が多いです。
けん玉には、マインドフルネスのような効果もあるのではと感じます。


運動不足の解消

「けん玉は子どもの遊び」と考えている方には伝わりにくいのですが、けん玉は全身(特に足腰)の運動になります。
膝の屈伸動作はもちろん、腕だけではなく上半身全体を使って力加減の調整を行います。
練習しているうちに汗だくになることも多いです。


目と体の協応

けん玉を通して、自分のイメージ通りに体を動かす力を育てることができます。
いわゆるビジョントレーニングに近いです。


力加減の調節

発達障害の方に多いのが、力加減の調節の苦手さです。
けん玉の技を成功させるためには体の動きの細やかな調整が必要です。


1人でも、複数人でも遊べる

けん玉は1人遊びという印象が強いのではないでしょうか。
「シンクロ」という遊び方では、複数人で同時に同じ技に挑戦し、全員成功すればOKです。
成功の瞬間を他者と共有でき、喜びも倍増します。


家でも、外でも遊べる

けん玉は、室内遊びの印象が強いのではないでしょうか。
公園など太陽の下でけん玉の練習をするのも気持ちいいですよ。
写真撮影スポットやきれいな景色をバックに技に挑戦している動画もよく見かけます。


まとめ

けん玉の技は300種類程度あると聞いたことがあります。(広義には数千以上あるようです)
「そんな技もあるんだ!」と思ったら、ぜひ挑戦してみてください。

発達障害当事者やそのご家族、支援者の方にとって何かヒントになれば幸いです。ご質問があればコメントをください。

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