家族のあり方、「私」のあり方

メンタルは、どちらかと言えば強いと思う。
ちょっと凹んでも、一晩寝たら切り替えられる。
物事の捉え方も、ポジティブな方だと思う。

そう思っていても、ネガティブな思いが蓄積すると
さすがに落ち込む。
そして、それが家族がらみのことだったりすると、
逃げ場もなく、ますます落ち込んでしまうことがある。

反抗期の娘と口うるさい父親。
娘はもう「同じ空間にいるのも嫌」というくらい、
父親を嫌い、できるだけ遠ざけようとしている。
父親はそんな娘との関わり方に悩みながらも、
自分を妥協することはできず、持論を押しつけようとする。

そして、2人とも私を「交渉人」にしてしまう。

相手に対する文句や注文、自分の考えを、
直接相手に言わず、私を通そうとする。
もちろん、私もふたりに仲良くしてほしくて
できるだけ「通訳」してきたけど、
あまりに「負の気持ち」をずっとぶつけられ続けると
心が悲鳴をあげてしまう。

もう無理だ。
そう思ったら、とりあえず「逃げる」。
私の場合、たいてい音楽に引きこもる。
イヤホンをつけて、好きな音楽をひたすら聴く。
外部の音はすべてシャットアウト。
ひたすら、ひとりの世界に逃げ込むのだ。

家族の問題に対する時、私は「妻」や「母」として存在する。
普段も、「私」よりは「妻」「母」の割合が多いかもしれない。

でも、もうそれは辞めた方がいいんじゃない?
心の中の私がつぶやく。

「ママがいないと、うちは崩壊するな」と、
夫は昔からよく言っていた。
それは褒め言葉だと、ずっと思ってきたけど、
最近は時々「これは呪いの言葉じゃないのか」と思うようになった。
家族は私に「依存」しているのではないか。
「自分は正しい」という思いが強すぎてぶつかる家族、
自分は曲げない、だから相手を何とかしたくて、私に依頼する。

このままではいけない。

今では、夫にも娘にも容赦なく厳しい言葉をぶつけるようになった。
「自分だけが正しいと思わないで」
「否定から入ったら、誰も言うことなんて聞かないよ」
「もっと言い方も考えて」

私は自分に自信が持てない。
だから夫の言うことに従っていただけなのかもしれない。
私も、このままではいけない。

夫婦のありかた、家族のありかた、
いろいろと考えることが増えた。

私はもっと「私」を増やさなきゃいけない。
家族ファーストで、何よりも家族を愛しているけれど、
それでも私は私をもっと認めて、私に自信を持たなければいけない。
でないと、大切な家族の形も変わってしまうような気がする。

これからの人生、まずはそれを目標にしてみよう。


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