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夢十夜

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見た夢の残りを書きます。綺麗な話も、くすくす話も。
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第六夜

ゲームの新作を考えていた。使い慣らされたキャラクター、配色、設定、内容を打破するべく頭を悩ませていたが中々思いつかない。どれだけアイディアを練っても、あり物になってしまいそうで気後れしてしまう。無くなっていく創造性に恐れている。

今日は連休の真ん中、人通りが多く忙しそうな駅を横目に手元のメモに目を通す。電車が忙しそうに動く。発車の際に鳴る音は金切り声だったとしたら大層心が痛む。

思い切ったアイ

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第五夜

こんな夢を見た。
ぼーっとベランダから外を眺めている。春の強い風が吹く。伸びかかった髪が顔を覆う。鬱陶しいと思いながら、煙草を支度する。瞼にかかる日差しが柔らかい。大変いい気分だが、思い出したようにくしゃみをした。ああ、花粉症じゃなかったのに。涙ぐんだ目をこすってみる。痒い。

ほんのり街が明るくなる。優しい紅色と少しの白色が彩りを加える。サラダだったなら、今が食べ頃だろう。温泉卵とトマトかな。酸

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第四夜

コンナ夢ヲ見タ。
シラヌ惑星ノ アル畑二 オリタッタ。
ソコ二ハ 豊カナ 森ノ色ト 暗闇ガ シマシマ模様ノ 大キナ 球体ガ アッタ。

不思議二思ッテ、 半分二 切ッタ。
中身ハ 赤カッタ。 暗闇ノ点々ガ ツイテイタ。オソロシイ。

隣ノ ヒロシガ 「タベヨウ。ウマソウ。」ト言ウ。
後ノ マコガ「コレヲ カケルノ。オイシイワヨ。」ト言ウ。

ネバネバノ 豆ツブ達ガ ドロン。 バタバタト カカル。

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第三夜

こんな夢を見た。
何を探して、何を見たくて、今焦っているのか分からない。久しぶりの幽体離脱だ。やけに身体は重く感じる。苦しいけれど、眼前に傾いた夕日が現れる。

何かを美しいと思えるだけで、幸せなんだろうか。感受性が死ぬ音がする。いつか夕日を見たって、何とも思わない日が来てしまうのだろうか。

あの時の言葉を間違えた。
悲しそうな顔に気付かぬ振りをした。
震えてる手を離してしまった。
大切なものを

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第二夜

こんな夢を見た。
気がつくとそこは、水の中だった。全身の至る所から呼気が溢れ出ていく。死を間近に感じそうなこの瞬間を淡々と過ごしていく。
「あれ、お風呂の換気扇止めたっけ?うーんと、ガスの元栓は?っていうか、家の鍵締めたっけな…。」
とてもどうでも良いことばかりが浮かんでくる。これが走馬灯というやつだろうか。ああ、なんて空っぽの人生だったんだろう。というか、空っぽになってしまったんだろう。

ぶく

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第一夜

こんな夢を見た。
寝苦しい夜だった。寝つきが悪く、ようやくのことで眠った。ふと、目が覚めると脱衣所の電気が付いている。不思議に思って見ていると、何やらドライヤーの音が聞こえる。ぶつぶつとした声も聞こえてくる。恐怖を覚えて、布団を頭まで被り、壁に身体を向けた。

ふと、音もなく扉が開く。さらさらとした音が響いて、こちらに寄る気配が分かる。見てはいけない。そんな気がした。すると、ピリピリとした感覚が走

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