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どうするマイナ保険証 知っておきたいショック・ドクトリン


マイナ保険証に関して不安な声が上がっています。


今おかしな問題がたくさん。
どうやら私たちには大きな視点が必要です。



それは大きな仕組みをつくる政府、関連企業、それを推し進めたい人達が
どんな手法を使っているかということです。


今の私たちにとって欠かすことのできない視点、それがショック・ドクトリンです。


ショック・ドクトリン

ショック・ドクトリン、あまり聞きなれないですね。
例えばテロや大災害などが起きると、恐怖で頭の中が真っ白になります。


人びとが茫然自失から覚める前に、巨大資本がどさくさに紛れて過激な改革を強行する。そんな悪魔的手法を「ショック・ドクトリン」といいます。


わかりやすく言うと「火事場泥棒」のこと。
惨事便乗型資本主義とも言われます。台風被害のあと、困っている人を相手にブルーシートを高額で売りつける輩が出ましたね。


それよりもっと悪魔的なのがこのショックドクトリン。国や国民の大切な資産を合法的に略奪し企業群がまるで貪るように大儲けするのです。


ジャーナリストのナオミ・クラインさんの「ショック・ドクトリン 惨事便乗型資本主義の正体を暴く」という本があります。


上下巻あって、けっこう厚い本ですので全部は読めませんでしたが、
少し読んだだけでも「ん? ええ・・・?」と驚きです。

「困っている人を助けるどころか、自分たちのやりたい放題って何?」😱


惨事はチャンスとばかりにビジネスをする、そんなあり得ない考え方にまさにショックを受けました。

この本は、1970年代のチリの軍事クーデターはじめ、惨事につけこむ過激な市場主義経済改革の様子を解説。
ミルトン・フリードマンとその教え子(シカゴ・ボーイズ)が、世界各国で新自由主義によって国の経済を崩壊に導いた事例が紹介されます。



行き過ぎた新自由主義

ちなみに新自由主義とはこんな考え方。

「政府が余計な介入をせず、市場に任せて自由競争させることが経済にとって1番良い」


自由という響きからすると、素晴らしい考え方のようです。
しかし、政府の介入をなくし規制を緩和することで貧富の差が広がりました。


単純にいえば弱肉強食を良しとする考え方なので、結果として多くの敗者を生み巨大な格差を生みました。新自由主義の行き過ぎは問題があるということを私たちは学ばなければいけないでしょう。


堤未果さんのショック・ドクトリン

さて今回、堤未果さんの最新刊「堤未果のショック・ドクトリン」を読むことで、今日本が置かれている状況が良くわかります。
「マイナカードもやはり・・・」と思いました。



少しご紹介しましょう。
ショックドクトリンの手法は次の通り。

① ショックな事件が起きる

② 国民がパニックで思考停止する・政府とマスコミが恐怖を煽る

③ 過激な新自由主義の政策を導入する

④ 多国籍企業と外資の投資家たちが、国と国民の資産を略奪する

堤未果のショックドクトリン

上記①のショックとは、テロ・戦争・クーデター・パンデミック、
そして自然災害・金融危機・食料不足などショッキングな出来事


コロナ禍の3年は、まさに緊急事態というショック状態に置かれました。

②に関しては、コロナ騒動の恐怖がまさにそれですね。
今だに恐怖のウイルスだと思い込んでいるお年寄りもいます。マスコミによって私たちはさんざん煽られました。😰

③緊急事態であることを理由に、法律や憲法を無視して政府やお友達企業はやりたい政策を導入。
それこそワクチンは緊急時の特例承認でしたね。


④儲けるのは誰でしょう?
パンデミックで空前の利益を得たのは製薬企業や一部の医療機関です。
私たち一般国民に何かメリットがあったでしょうか?



日本のデジタル化を一気に加速させるもの

コロナ騒動とは一見関係無いように見えるけど、何かとお騒がせなマイナンバーカード。この先どうなる?システムの不具合やトラブルも多発しているようです。


実はマイナカードは、日本のデジタル化を一気に加速させるものです。
ウラには・・・国際組織の巨大な利権が見え隠れします。


2020年4月7日。(中略)緊急事態宣言を初めて発令しました。
これと同じ日に、新型コロナパンデミックというショックの下、マイナンバーを基盤とした日本のデジタル化を一気に加速させるショック・ドクトリンが熱心に話し合われていたのです。(新型コロナウイルス感染症緊急経済対策)

堤未果のショックドクトリン



ずさんなシステム、不安だらけのセキュリティ。そもそも国民の大切な情報データを一元管理すること自体が安全上問題ありだと思いませんか。
「さあ、ここを狙ってください」と犯罪者に宣伝しているようなものです。


保険証ばかりか、銀行口座、運転免許証、その他が少しずつ紐づけられる。私たちはその中に組み込まれ、最悪の場合自由財産まで奪われる可能性も。


だからこそ「あれ・・・? 何かおかしいぞ」という違和感を大切にしましょう。よ~く考えたり声をあげなかったら、政府や大企業は自分たちの利権優先で制度を決めてしまうからです。



紙の保険証は廃止、つまりマイナ保険証の強制をしているのが今の状態。
でも何かあっても政府は責任を負いません。
「自己責任ですよ」で片付けられ、知らん顔でおしまい。


何かと似ていませんか?



ショック・ドクトリンかも?という視点を持つ

テレビ・新聞・ネットを含め、大手メディアの表の報道があります。
それらはTwitter個人ブログなど、個人的にフォローしている人の情報とは全く逆の内容であることもしばしば。


何がホントなのか?
それを見分ける視点がショック・ドクトリンです。「裏に何か意図があるかも?」と、お金に強欲な人間の存在とその手口を知ることです。



チェックポイントを少しあげてみましょう。

・メディアの報道が同じ意見で一色になる、デメリットを言わない
・恐怖や不安が煽られている
・いかにも国民のためという名目で何かを推し進める
・わかりやすいスローガンが掲げられる
・日本は遅れている・・・と焦らせる
・大多数が信じていたり、正しそうだけど何となくモヤモヤする

このほかにも、まだありそうですね。

この他にも、コロナを例に似たようなことが行われていないかな?とチェックするクセをつけましょう。「そうか、同じ手口だな」とすぐにピンとくるでしょう。




表に出ている報道に気をつけて

それにしても、情報操作も日常的に行われています。
権力者に都合のいい情報を何となく浴びているとしたら気をつけましょう。


私はそもそも惨事に便乗したビジネスが行われているなんて知りませんでした。しかしだからこそコロナ禍のように、人々がショック状態でまともな判断が出来ない状況を意図的につくり出せば、やりたい放題できるわけですね。



こちらの記事「マイナ保険証はここが危ない」も参考になります。






森田浩之先生のnote記事

NHK「100分de名著」という番組で堤未果さんが講師として出演、
ショック・ドクトリンについて解説しています。「100分de名著」のテキストを読みながら視聴すればさらに理解が深まります。



忙しい時・思考停止になっている時に・・・





情報を共有したり仲間とつながる


大きな事件や災害で不安になることはもちろんあります。でも不安や恐怖に囚われるのは危険。その隙に悪魔つまり政府の強引な政策が入り込むからです。



それに仕事で忙しかったり、考える時間が持てないかもしれませんが、
常に「なぜ?」と疑問を持つことも大事。先回りして「またあの手口か」と考えてみれば冷静になれるし、情報を共有したり同じ思いを持った仲間と繋がることもできます。


今後考えらること。
それは、似たような手法で政府が強引に何かを仕掛けてくる。そんな時も手口を知っていれば見抜けますね。簡単には騙されなくなります。




あなたはどう考えますか?

堤未果さんの最新刊、とてもおススメです。私たちがメディアの報道をそのまま鵜呑みにしないためのチェックポイントなども書かれていて役に立ちます。



それにしても、惨事やパニックはチャンスとばかりに人の不幸を自分のビジネスにすること自体に日本人として強い憤りを感じます。😠



マイナ保険証、あなたはどうしますか?



ここまでお読みいただいてありがとうございます。🙂


記事がお役に立てれば嬉しいです。自然こそ私たちのお手本。自然や周りの人を大切にする日本の心を取り戻したい。サポート大歓迎。