2021年9月23日に投稿された、KerrangのBABYMETAL 『10 BABYMETAL BUDOKAN』のアルバムレビュー記事を邦訳してみました。
原文はコチラ
↓↓
■Album review: BABYMETAL – 10 BABYMETAL BUDOKAN：KERRANG（20210923）
https://www.kerrang.com/reviews/album-review-babymetal-10-babymetal-budokan/​

カワイイメタル界の重鎮、BABYMETALが(良い意味で)期待を裏切り続けてきた10年を記念して、2枚組の壮大なライブ・アルバムをリリースします。
(文章：Mark Sutherland)

多くの人たちはBABYMETALが長続きしないと言っていました…

今考えると不思議なことですが、2010年にBABYMETALがJ-POPの明るいメロディーとメタルの重厚なリフを融合させるという天才的なアイデアを思いついたとき、誰もが彼らが長続きするとは思っていませんでした。
『Gimme Chocolate!!!』で世界中に広まった時でさえ、彼らは短命で、作られた目新しさに終わる運命にあると考える人もいました。
また、BABYMETALは手の込んだジョークだと考える人もいました。

しかし、2021年の今、そのような嘲笑は何年も前に消え、SU-METALとMOAMETALは、今もなお、上へ上へと向かっています。
今や私達は、彼らが正真正銘のロック・レジェンドだけが手にすることのできる、ある種の頂点に到達していることに気づきます。
東京の伝説的な会場である日本武道館で、彼らの「最初の」10年間を(ファンと)共に祝う10日間のライブを行い、ディープ・パープルのような2枚組のライブ・アルバムを制作しました。

SU-METALとMOAMETALはその過程で実際に大人になりましたが、『10 BABYMETAL BUDOKAN』では、彼らをここまで導いた、一見簡単そうに見えるが実は難しい勝利の方程式を崩すことはありませんでした。

BABYMETAL DEATH (Shin Ver.)の雰囲気のあるイントロから、Road Of Resistanceの15分間のエンディングの大作まで、KARATEやDoki Doki * Morningなどのバイラルヒット、Arch EnemyのAlissa White-Gluz (Distortion)やラッパーのF.Hero (PA PA YA!)のゲスト参加を経て、彼らは最高のキャッチーさと、胸がバクバクするようなヘヴィさを組み合わせて、Black SabbathとABBAを激突させて融合することに成功したのです。

COVID-19の規制により二重マスクを余儀なくされているにもかかわらず、観客が終始正しいメタル・ライブ・アルバムのような獰猛な音を発しているのも不思議ではありません。

パンデミックでもBABYMETALを止めることはできません。

10月10日に「私たちの前から姿を消す」という最近の彼らの宣言
は、大きな変化が起ころうとしていることを示唆しています。
(訳注：Kerrangが以前出したBABYMETALの記事：
「BABYMETAL to ​“disappear from our sight” on October 10」
https://www.kerrang.com/the-news/babymetal-to-disappear-from-our-sight-on-october-10/
にリンク）

しかし、次に何が起ころうとも、『10 BABYMETAL BUDOKAN』は、「最後に笑うものが最も長続きし、最高にロックだ」という事実を証明しています。
(訳注：最後の「they who laugh last, last longest and rock loudest.」の部分は英語のことわざの「He who laughs last, laughs longest.」または「He who laughs last, laughs best.」＝"最後に笑う者の勝ち(うっかり他人を笑うな)、勝負は下駄をはくまでわからない"をモジッたものと思われる。)

評 価：4/5

原文：
■Album review: BABYMETAL – 10 BABYMETAL BUDOKAN：KERRANG（20210923）
https://www.kerrang.com/reviews/album-review-babymetal-10-babymetal-budokan/

​