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No.79 突然動かなくなった足

 11月下旬朝起きると左膝が痛い。就寝中に固まってしまったのか、曲がったまま痛みを発している。伸ばそうとするとさらに痛みが増すが、このままではいけないと思い、冷や汗をかきながらなんとか足を伸ばす。

 ベッドから床に左足を降ろした時に、稲妻がはしったかのように痛みがつま先まで走った。痛くて痛くて立てないのだ。右足を軸に立とうとしても、左足に力を入れると痛みが増すのでやはり動けない。

 私は仕方なく家族を呼び、身体を支えてもらいながらベッドから降りた。そして椅子に座らせてもらった。

 一瞬、自分自身の身体に何が起こったのか分からなかった。同じ姿勢でいると左足が固まり痛みが出てくるので、曲げたり、伸ばしたりを繰り返した。それでも曲げ伸ばしするときの痛みは尋常ではなかった。拘縮した体を無理に伸ばそうとするような感覚に近かった。

 何の前触れもなくそれは起こった。それまでは杖歩行で元気に散歩をしたり、買い物をしたりしていたのに。原因は何なのか分からないままだった。痛みが強いときは左足をつくこともままならない。室内の移動には万一のために購入していた車いすを利用した。

 症状が現れてから4日目に丁度よく担当者会議があった。福祉用具専門相談員さんが今の症状から福祉用具をいくつか持ってきてくれることになった。歩行器、室内専用車椅子である。ブレーキ付きの歩行器を借りることになった。

 症状は少しずつ良くなり、7日目の整形外科受診時には杖歩行ができるほどだった。PTさんは何かを察してくれたようで、何かあったのかと私の話を聞いてくれた。そして左膝中心にマッサージをしてくれた。原因は歩き過ぎにより、膝に水がたまって炎症を起こして腫れていたからとのことだった。私はDLBからきているものかと思っていたので、その答えに安堵した。

 部分的な痛みに関しては整形外科的なものが多いから、何か今回のようなことが起こればすぐに電話してほしいと言ってくれた。本当に優しいPTさんで、私の足も魔法がかかったかのようにとても楽になった。

 診察時の医師からもレントゲンや触診から腫れていることが分かり、ストレッチ方法を教わった。足が痛くなるまで歩かないことをまた約束し、湿布をもらい診察を終えた。お騒がせな一週間でした。。。

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