見出し画像

No.72 🏥精神科病棟入院生活②🏥

 これは僅かですが、ノックをしない(音が小さい)で入室してくる方がいました。とても驚きますし、何かしている(乙女の)ときもあるプライベートな部屋なので、そこは気を付けてノックをして、声掛けしてから入ってきてほしいと思いました。

 また部屋にはモニターが付いていて、24時間監視されている状態です。部屋の片隅にはトイレも付いているのですが、右側と背後は病室の壁ですが、部屋との仕切りである左側のパーテイションは座位の高さくらいしかなく、前面はシミのついたカーテンです。立てば当然、モニターに下半身が映ってしまうので、そこの配慮は必要だと思いました。

 汗をかいて着替えたくてもモニターに死角がないので、その度に恥を捨て、見えていることを承知で着替えていました。看護師さんが言うには「モニターの良いところは異常に早く気付けるの。」ということでした。しかし、私がミオクローヌス発作を起こしても、幻視で30分固まっているときも誰も気付いてはくれませんでした。看護師さんを呼ぶために、痙攣する手を高い位置にぶらさがっているナースコールへ伸ばすと、「モニターの意味がない!」と綿埃のように捨てられた羞恥心が怒っていました。

 もっと激しい発作が起こったら、あの高い位置にあるナースコールを押すのは困難です。何かスイッチみたいなのが置いてあればすぐに押すことができるのになと思いました。

 そんな窮屈な生活の中にも午前中はラジオ体操、午後3時から臨床心理士さんによるレクリエーションがありました。レクリエーションは曜日によって、折り紙・ちぎり絵、ボウリング・輪投げ、塗り絵・書道、コラージュがありました。看護師さんも一緒に参加してくれるので安心して取り組むことができました。とても楽しかったです。

 内服薬に関しては必ず看護師さんが開封して渡し、飲んだことを確認していました。粉薬など残ってしまいがちなところは看護師さんが手伝って飲ませてくれました。

 また時間のあるときに部屋を訪問してくれた看護師さんもいました。他愛もない話をしたり、時には私の気持ちを聞いて励まし「mamiちゃんは悪くない。病気のせい。でも病気になったのもmamiちゃんのせいじゃないから。誰もなりたくてなったわけではないものね。大丈夫、皆いるからね。ゆっくり少しずつ治していこうね。」と優しく声をかけてくれました。

 精神科医の先生は私の症状に合わせてたくさん薬の量を調整してくれました。脳神経内科の先生も連携してくれ、ひどい発作の時には駆けつけてくれました。お二人の主治医が連携をとって診てくださり感謝しかありません。

 私は、8月下旬から9月中旬の約1か月間の治療を終え、ようやく退院することができました。



<脳神経内科・精神科処方>
①リボトリール錠0.5mg 4錠 (就寝前)
②バルプロ酸ナトリウム徐放錠A200mg 2錠 (夕食後)
③エクセグラン散20% 25mg (朝食後)
④ミヤBM細粒 1g (朝昼夕食後)
⑤フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg (朝夕食後)
⑥レキサルティ錠1mg 2錠 (夕食後)
⑦ゾピクロン錠7.5㎎ (就寝前)
⑧クエチアピン錠12.5mg (朝食後1錠・昼食後1錠・夕食後2錠)
⑨酸化マグネシウム錠330mg (朝夕食後)
⑩トラゾドン塩酸塩錠25mg (頓服薬:不眠時)
⑪クエチアピン錠12.5mg (頓服薬:不穏時)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?