最近の記事
リーシュマニア・プロマスチゴートはヒトの網内皮系細胞に侵入し、脾腫やリンパ節腫脹を起こす。VLの診断にはrK39 ICTとDATがある
間欠的な発熱を来した南スーダンの7歳女児現病歴 南スーダンのクリニックに、7歳の女児が4週間持続する発熱で受診した。主に午後に発熱がみられ、悪寒とときに痙攣を伴う。発熱と発熱の間は当初は元気で普通に遊んでいたが、次第に、食欲不振、空咳、胸痛、関節痛、背部痛がみられるようになった。 入院歴はないが、最近、他のクリニックに受診し、詳細不明の錠剤を内服したが、改善は見られなかった。 身体所見 意識清明、顔色不良だが黄疸はない。重度の栄養失調(Zスコア<3)である。バイタルサイ
色素減少性の感覚が鈍い皮疹+末梢神経肥厚でleprosyを疑う。診断的検査はSlit skin smearだがTTでは菌が陰性の場合が多い
右上肢に青白い斑点があるインド出身の18歳男性現病歴 インド在住の18歳男性。3ヶ月前から右上腕と前腕に青白い斑点があることに気がついた。かゆみや痛みはないが、皮疹部の感覚が鈍くなっているとのことである。また、右手小指の軽いしびれを訴えているが、脱力感はない(右利き)。それ以外は健康状態に問題はない。皮膚疾患の家族歴はない。 身体所見 右腕外側に 20cm × 10cm の色素減少した皮疹があり、前腕まで及んでいる(図 83.1)。 皮疹部の皮膚は乾燥している。色