食らった2023 書籍編①
昨日か一昨日かに明けましておめでとうを言って迎えたはずの2023年はあっという間にあと数日で終わるそうです。
年々、相対年齢効果を感じ、
『あぁ、えぇ、ほぉ、え?』と、
1日1日の儚さをパラレルワールドかもしれない今を生きながら思ってしまいます。
ということで、私が個人的に今年食らったものを
〝食らった2023〟としてnoteに記録しようと思います。
いつまで続くかわかりません。毎年誕生日を迎えるたびにノートを新調して日記を付け出しても、1ヶ月もすれば存在すら忘れてしまう杜撰な私の怠惰な記録ですので。
まずは私の血と肉、そしてドラッグでもある書籍。
その中でも例年以上に読んだ〝エッセイ〟からです。
①くもをさがす/西加奈子
以前noteでも書いた『くもをさがす』
作家:西加奈子が乳がんを患い、異国の地カナダで闘病した前後を描いたノンフィクションエッセイ。
読んだ時は彼女にこんなことが、あんなことがあったのかと思うばかりだったけれど、読み終わってから印象に残った一節や感じたことを振り返ると、まるで自分自身の出来事のように思えてきて。
どんな状況であっても強く生きる必要はない、
だけど、生きる必要はあるから強くあろうとする心は必要。
そして人は孤独だけど、支えなければ人として成り立つことはない。
そんな当たり前だけど当たり前じゃない、そんな気持ちをこのエッセイから育まれた気がしています。
②めぐるきせつ/藤原季節
俳優:藤原季節の初パーソナルブックである『めぐるきせつ』
主演をつとめていた『佐々木、イン、マイマイン』や『his』など、どんな繊細な役であってもドンピシャというか、思わずため息が出てしまうような演技する彼。
どう足掻いても私の心を掴んで離さないので「これは読むしかないのか」と思ったのがこの一冊。
彼の半生や今までのことが、彼の温かく綺麗な文体で綴られていて、時に熱くなり、そして時に涙が出そうな展開に1日で読み切ってしまいました。
パーソナルブックだから写真が多いと思ったそこの君、全然そんなことないぞ。むしろもっと文をくれと思ってしまうくらいに魅力がてんこ盛りだ。
俳優という高嶺の花の存在であるはずの彼は、どこか近くにいるような気がして。
彼の綴る文には不思議な力があり、ますます彼の今後が気になりさらに応援したくなる、そんな一冊でした?
③ほんまつ/松岡茉優
これまた俳優、そして本のタイトルが平仮名。笑
女優:松岡茉優の最初の本
コンテンツがてんこ盛りなのがこの本の特徴。
・エッセイ7編
・仲野太賀が撮り下ろす松岡茉優
・バチバチの写真集的ページな松岡茉優
・三谷幸喜、是枝裕和と話す松岡茉優
・リリー・フランキーと新しいサインを考える松岡茉優
・伊藤沙莉とのチャットルームの松岡茉優
・漫画家・板垣巴留と同世代トークをする松岡茉優
・松岡茉優への質問AtoZ
・番外編 松岡茉優の裏側
贅沢すぎる。
松岡茉優の頭のてっぺんから足先までをギュギュっと一冊に閉じ込めていることが、このコンテンツ量と内容から見て取れるでしょう。
特に心打つのが、やはり彼女の書き下ろしたエッセイ。この本を枕元においてパラパラと読むだけでも心があったかくなります。
どんな役もやってのけ、そして爪痕を残す日本トップの女優(私調べ)の松岡茉優。
あまり知らない人も好きな人も、ぜひ読んでほしい一冊。
おわりに
書籍①をとりあえず終。
これは単なる一個人の記録。また書くのか、書かないのか、どうなんだろうか。笑
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