第4回「遅咲きレボリューションから得た外側へ発信するヒント」

前回の記事「だから、もっと福祉の外へ」では「井の中の蛙になってはいけない。もっと福祉の外側に発信しなければいけない」とお伝えしましたが、その発信のヒントを得た出来事がありました。

その出来事とは、昨年11月にLoft PlusOne Westで開催された『クシノテラス大阪トークライブvol.2「遅咲きレボリューション」』に参加したことです。
クシノテラスとは、日本唯一のアウトサイダー・キュレーターである櫛野展正が広島県福山市につくったアートスペース。今回のイベントは、クシノテラス館長の櫛野展正さんとお笑い芸人のなだぎ武さんが対談形式で、人知れず表現活動を続けるアウトサイダーアーティストを紹介していくトークイベント。

アウトサイダーアート=障害者が表現した作品と捉えていましたが、櫛野さんが定義するアウトサイダーアートは広義的な意味。アート教育を受けていない人が自由に表現することであると僕は捉え直しました。閑話休題。アートの話題は次回以降に取っておき、今回は「外側の人にどのように発信するべきか」をお話します。

クシノテラス大阪トークライブは、アートをテーマとしたイベントでしたが、「アート」という言葉を1回も使用していませんでした。にも関わらず、今回の企画者であり、MCでもある櫛野 展正さんが考えるアートの定義や価値観を理解することができました。そしてこの理解が、はっきりとした理解ではなく、ぼんやりとした理解とし、余白を空けてくれたおかげで、僕の考えをそこに入れることができました。

このイベントを「福祉を伝えるトークイベント」に置き換えてみます。「障害者が地域でその人らしく過ごすこと」を「福祉」という言葉を1回も使用せず、福祉を熟知している人もほとんど知らない人も含めた一般の人に伝えていくイベント。
このような意図を表現するイベントにするために、どのように工夫していけばいいだろうか、どんな演出をしていけばいいだろうか。クシノテラス大阪トークライブには、工夫や演出のヒントが散りばめられていたので、いくつかご紹介します。

1.アートのプロ×アートの素人。アートを熟知した人とアートを全く知らない人との対談。

2.異分野のプロフェッショナルが織り出すコラボレーションからのお土産。

3.脱線も楽しめる、緊張感のないゆるいトークな居酒屋感。

4.専門用語を一切使用せず、日常会話で使用する言葉を中心としたトークの徹底。

5.参加者を置いてけぼりにしない、絶妙なトーク進行。

6.参加者の期待を裏切る、敢えての「外し」。

これらのヒントに対しての解説は、あえて省略します。この記事を読んだ1人ひとりが思い思いに情報を得て、咀嚼し、自分の考えをつくって頂けたらと思います。

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第4回「遅咲きレボリューションから得た外側へ発信するヒント」

世古口 敦嗣/Sekoguchi Atsushi

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