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友罪 って映画のこと。でもレビューではないです。

Netflixで「友罪」観ました。

友情についてはあんまり描かれてなくて、命の重さの話しだと思いました。
いろんな種類の命の重さ。いろんな立場から見た命。責任。

それを殺人と呼ぶのなら、今まで殺人したことないひとなんているんだろうか。とか、それでも罪悪感を持たずに生きてるひとたちこそが罪人なんじゃないか。とか、考えたら辛くなりました。うーん。重たい。


それで、ふと思い出したのが、幼なじみが、中学校に入ったら不良になっちゃった話なんだけど。

わたしの中学時代は、不良の女子と言えば、足首まである長いスカートとぺちゃんこのカバン、金髪、化粧。みたいな感じ。
でも、ツッパリ!なんていうファッションぽいものじゃなくて、わりと本気のワルが多かった。

その幼なじみの子の彼氏が、下駄履いて学校来る最上級のワルだった。(え?書いてて思ったけど、下駄ってなんだったんだろう?わたしの学校だけかな?なんかいちばんのワル=下駄!だった!笑)

どんどん不良に拍車がかかってくる幼なじみを、わたしはもうひとりの幼なじみの友達と、大丈夫かなーってハラハラ見ていた。
そしてだんだん離れていき、すれ違っても知らんぷりするくらいな感じになってしまった。

中学3年生になって。卒業アルバムの写真を撮る頃にはそれなりになる子はそれなりになり、とんでもないワルたちは更生施設?みたいなのに行ったりとかして、学校は落ち着いてきた。

幼なじみのスカートも普通の長さになり、一緒に帰ったりするようになった。
あの下駄の彼氏はいまどうしてるのかとか、そんな話をしてるとき、幼なじみが、「友達の○○ちゃんにはほんとに感謝してる。わたしが不良になりそうだったときに引き戻してくれた。」って言った。で、わたしが、「あの頃はわたしも心配してたよ。」って言ったら、幼なじみは、「うそだ!」って吐き捨てるみたいに小さい声で言った。

聞き間違いかと思った。だから、なにも言わなかった。幼なじみもそれ以上その話はしなくて、他の話しをしてその日は別れた。

家に帰ってから考えた。あれは聞き間違いなんかじゃなかった。だってほんとのことだ。わたしは心配なんてしてなかったんだ。遠巻きに、あらあらあんななっちゃって!って眺めてただけだ。その友達の○○ちゃんは、本気で止めたんだろう。きっと、自分も犠牲にしたり、傷ついたりしたんだろう。それが心配って言えることなんだろう。自分がすごく情けなかった。

そこでそれを学んだからといって、その後わたしが自分を二の次にして誰かを助けたりしたのかって言ったら、そんなことはしてない。
わたしにでも、全力出せば助けられるひとがいたかもしれない。

気づけなかったことは罪なのかな?気づいてなければセーフなのかな?

なんてことを、考えました。映画観ながら。

こんなにいっぱい生きててもわかんないことばっかりだね。

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