わたしの家はとても小さいから
泣いたままでは帰れない。

帰り道の歩道橋で空を見て
涙をひっこめる。

誰も泣かないような小さなことで
わたしはいつも泣いている。

歌がうたえたらいいのにな。

泣いてるみたいな声で
歩道橋のうえでうたいたい。

涙を持ち帰らなくていいように
空に向かってうたいたい。

わたしの声は小さくて
聞こえませんって言うんなら
もっと近くに来たらいいじゃん。

ハンバートハンバートさんの「ぼくのお日さま」

わたしのための歌かなあーって思った歌。

学校が嫌いだった子どもの頃のわたしへ。
今も全然変わってない苦手だらけのわたしへ。

✳︎
✳︎

ピリカさんの企画に参加させていただきました！

ショートショートに初挑戦しようと頑張ったけど、やっぱり難しくて、エッセイでも詩でもないもの書きました。