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会社のカタチ 〜息子と出社してみた〜(2022.12.6)

「なんか明日、ドキドキするな…」
先月、育休中に初めて息子を連れて会社に行ってきた。
きっかけは仲の良い先輩とのLINEから。
先輩の出社日に合わせて私も行こうかな?
一緒にランチしましょー! なんて軽い感じで日にちは決まった。
しかし約束の日の前日、なんだか私は柄にもなく緊張してしまったのだ。

ベビーカーで行こうか、抱っこヒモで行こうか?
おむつはいくつ持っていく?
着せる服はどれにしようかな?
社内で授乳するとしたら、みんなどこでしてたっけ?
息子とのおでかけには少しずつ慣れてきたけれど、やっぱり「事前準備」がとても大事。
いくつかのパターンを想定し、過不足なく準備できるとうれしい。
子連れでのおでかけ準備は、私の先読み能力を格段に上げてくれている。
   
今思うとうちの会社は子ども連れで出社する社員もいるし、私よりも上手に子どもの相手をしてくれる社員ばかりなのだから全然気軽で良かったのだけどなんだか前日からドキドキしていた。
たぶん、心配というよりも、久々にみんなに会うのがなんだか照れ臭かったんだろう。

いよいよ当日。
と言っても、うちから会社は徒歩15分なのでいつもの散歩のようにベビーカーに乗せて歩いて行った。
先読み能力のおかげか、時間通り到着。
みんな本当に温かく迎えてくれた。
仕事の合間に顔を見にきてくれたり、息子を抱っこしてくれたのがうれしかった。

オムツのサイズアップや鼻吸い器についての話を私がするようになるなんて…!
何かと子育ての話題が多めになってしまったけれど、働いているときに戻ったようで、大人と話すのって楽しいなと思った(笑)
偶然だけど、息子も初めてモニター調査にも協力することができた。

以前、子連れ出社を受け入れる社員側の記事を書いたけど、今度は連れていく側のママ社員の視点を体験できたのは新鮮だったな。

今回、久々に出社をしてみて、一番私が感じたこと。
当たり前だけど、「会社は動いているんだな」ということだ。
会社は乗り物みたいなものなんだろう。
そして私は今、この乗り物から一旦降りて外側にいる。

休んでまだ4か月しか経ってないけど、社内では私が知らない話や課題も増えていて、一生懸命それに取り組んでいるみんなの姿を見ることができた。
私がいなくても十分会社は動いている。
1ミリも寂しくないと言ったら嘘になるけど、なんだかみんなが頼もしかった。

私の休み中に別の人に負担をかけてしまっている仕事もあるけれど、今すぐ戻るのは難しい。
いま私にできるのは、この育休中にしかできないこと、
きっとこの会社という乗り物の「外側」から見えるものを忘れないってことなんだろうと改めて思った。
いつまでも乗り物の中にいては、大きさも色もわからない。外に広がる景色だってきちんと見えにくい。

今のところ、まだぼんやりだけどその乗り物は私の想像よりも小さくて、外の世界はなかなか厳しそうだと痛感しているけど、この感覚に気づけてよかったと思う。

出社したときに、「育休中って不安?」と聞かれた。
その質問に答えるまで自覚してなかったけれど、不思議と私は不安は感じていないと思う。

ありがたいことに会社独自のサポートもあり給料は約8割保証されているし、自分はどうしたいか?を言える環境がうちの会社にはある。
出産後復帰する社員も多いからその前例を見て、まあ自分もなんとかなるかという気持ちもあるが、働き方は人それぞれである。

不安はないけれど、現状、いつ?
どんなふうに仕事に復帰できるのか? 
まったく自分でイメージできてない。
戻ったときに今までの自分の仕事がなくなっているかもしれない。
それは仕方ない、会社は動いているのだから。
きっと出産前と同じように仕事するのは難しいと思う。時短勤務になるだろうから、仕事の上でも先読み能力が大事になるな…!

12月で息子は4か月。
舌を出したりウキャー!といきなり奇声を上げて喜んだり、背筋を使ってピーンと伸びたり、自分の身体を動かして遊んでいる。
首座りも寝返りもあと少し。
縦抱っこを要求するようになり、視野が変わるのが楽しいのか、外の世界にキョロキョロ興味深々だ。

私も息子を見習いながら、好奇心をバクハツさせて、会社のカタチを見つけていこうと思っている。


★生後3ヶ月の記録


《終わり》



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