皆さん今日も1日おつかれさまです！

ふと思い出す。新卒で働いた会社のいけずな上司に理不尽なことを言われ、夜中の港区で「クッソー！お金貯めて絶対海外行ってやる！」と涙を飲んだあの帰り道。今ここ、願い叶え、ここまできたぜと南半球からパワハラオヤジに怨念送ってます。（根にもつタイプ❤️）

さて、そんなこんなで紆余曲折ありながら今はここメルボルンで自分が欲しかった生活を送っているわけですが、海外で暮らしていると、なんだかしんどいな、と思う場面もチラホラホラミ。
今日はちょっと三十路の繊細な呟き、お届けします。（需要ある？）

オーストラリアに限らず海外にいる日本人にとって「きっつ〜」と感じるのは我々に根付いている「言わなくてもわかる」文化から、「言わなきゃわからない」文化へのトランスフォームではないでしょうか。

私がこれまでちょろちょろ書いてきたオーストラリアでのお仕事関係の記事ですが、実はその背景には「いやぁ、しんどかったな（いい経験であることは間違いない）」という感情があります。
それは、オーストラリアで働いて生きていく以上、この「言わなきゃわからない」文化が常にオンであることです。

声をあげる者が正しい、えらい、よくわかっている、勇敢だ、と見られる風潮もあると思います。

そしてそして、、私がこっちで働いて１番印象的なのは「私がやりました！」アピールの応酬。。。

日本人って、何事もスタンダードが高く、仕事となるととりわけ、「そんなんやって当たり前」「そんなん出来て当たり前」のムードがありますよね。それゆえ、いちいち声に出さないし、でかい声あげてる奴はむしろ悪目立ちしたり。
私はこの日本社会の「言わない美学」みたいなの結構好きだったりします。なんか凛としてるなって思うんです。でもそれは日本人同士だから成り立つモノであって、人種のるつぼのオーストラリアでは通用しない。むしろ「私がやりました！」アピールができないと、埋もれてしまうんです。

ただ、この「私を見て！」の文化、逆手にとると良いこともありました。
以下、エピソードを交えてご紹介〜。

その１：人事やマネージャーに直接文句を垂れたって問題なし。（伝え方に気を付ける点は多々あり）

私がこっちの会社でよく聞いた魔法の言葉「Feedback」。これは詰まるところ、「こんなことが今不満で！」「あの人が全然働いていない！」などなど思うところをマイルドに上司や人事に伝えること。
正直、英語力の壁もあるし、日本語で話すようにオブラートに包んで・・・というのも違うし、とてもとても難しいです。
ただ、これがうまくできるとむしろ向こうから感謝されるんです。
「教えてくれてありがとう。気づかなかったわ。」と。
その時に聞かれます、「じゃあどうしたらいいと思う？」と。
なので必ず自分なりの提案を準備していくわけです。
そしてうまく話が進めば自分の提案をそのまま採用してくれることもあります。
こっちでは、いかに良い結果を出すか、いかに社員が気持ち良く働けるかが最優先事項。
実際に私も数回、人事と上司にコンフィデンシャルミーティング（秘密でお話したいです、というやつ）をセッティングしてもらったことがあるのですが、解決策うんぬんの前にそもそも自分の気が晴れる、というのも良かったなと思います。
それに、日本じゃこんなことできなかった、、、けど海外で英語使って闘ってる私・・！という謎の自信も湧いてきます。

この経験から学んだアサーティブコミュニケーション（自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりせずに、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーション）、今後日本に帰っても物怖じせず活かしていきたい、と感じています。＾＾

その２：会社のトップに直談判。

私が働いていた会社は、わりとアットホームで規模が小さめだったのでCEOにも顔と名前を覚えられている、、という環境にありました。
会社のクリスマスパーティーがあった時のこと。
CEOがシドニー本部から来る！ということで、みんな例のごとく個々にアピール、ごますり開始。。。（呆）

ちょうどその頃、私はぼんやりと「（ワーホリゆえ）もうすぐ雇用が切れてしまうな。ポジションチェンジしてそのまま雇用継続できないかな〜」なんてヨコシマなことを考えていたのです　笑
その会社に採用されて数ヶ月、とっくにその図々しい社風に慣れた私は、トイレに行く時にたまたますれ違ったCEOにアタック！

私「あの、、もうすぐ雇用が切れるんですけど、、ここで働けてよかったです！（謙虚な切り出し）」

CEO「おー！そうか、、君はワーホリ、、ちなみにこのあとの予定は？」

私「このあとも引き続きメルボルンにいます！何か探さなきゃと思ってま・・・でももしまたここで働ける機会があったら、、XXのポジションやってみたいと思ってて！（突然のアピールw）」

CEO「ありがとう！ちょっとその件、君のマネージャーと、君が行きたいと思ってるその部署のマネージャーに確認させてくれたまえ。」

そう、まさかの展開に三十路ワーホリ女、、「まじか、、願ったり叶ったりやん・・」と思うのでした。笑
そしてパーティー終了時にCEOがやってきて、「さっきの話、もう進めてるから。ちょっと待っててね」と。（震）

結論を言うと、希望したポジションには空きがないけれど、今のポジションのままワーホリでもそのまま雇用し続けるようにするよ、とオファーをいただきました。（この雇用のからくりは会社によっていろんな裏技があるのでここでは言えません汗）

けれど、その時の私は「ん〜、このまま同じ仕事をあと半年、、それでワーホリ終わっちゃうのは違う気がするな」と思い、ありがたいお話だったのですがお断りしました。深謝。

そしてまた学びました。希望は常に口に出すと良い！と。
何が起こるかわからないのがワーホリ。そして良くも悪くもルールに縛られないオーストラリア社会の旨みと相まって、いろんな可能性を感じることができました。

「声を上げる」ということは、やり方によっては自分にとって最強の働きをすることがあります。こっちにきて身をもって知れた大事な経験だなと思っています。

今日はこんな感じで。それでは。

Speak soon Xx