◎立夏・りっか「5月6日〜5月20日頃」《二十四節気》
夏の幕開け
「立夏(りっか)」。
「薫風(くんぷう)」吹く
爽やかな時と
真夏のような陽射しの
汗ばむ時とが
織り交ぜられた
ひと時となりましたね。
さて、
今回も「立夏」を
二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」と
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。
始まりは、
《蛙始鳴・かわずはじめてなく》
立夏の初候
「5月6日~5月10日頃」
「蛙(かえる)の合唱」の
聴こえてくる頃。
雄の蛙が、雌の蛙を恋しがって
鳴くのだそうです。
この時のお菓子として
ご紹介したのは
『若楓(わかかえで)』。
「菊家(きくや)」さんのものです。
楓の涼やかさ、
卵白のつるんとしたのど越しと
レモンの香りが
初夏にぴったりの味わいを
演出しているようでした。
続いて、
《蚯蚓出・みみずいずる》
立夏の次候
「5月11日~5月15日頃」
田畑を豊かにする
みみずが活動的になる頃。
この時のお菓子としてご紹介したのは
『若鮎(わかあゆ)』です。
「鈴懸(すずかけ)」さんのもの。
カステラ生地で求肥を包み
鮎(あゆ)に見立てた
初夏の定番のお菓子です。
締めくくりは、
《竹笋生・たけのこしょうず》
立夏の末候
「5月16日~5月20日頃」
日本原産の「真竹」の筍が
地上に顔を覗かせる頃。
この時のお菓子としてご紹介したのは
『あやめ饅頭』です。
こちらは「目白 志むら」さんのもの。
小判形の薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)に
あやめの焼印と葉の紋様。
初夏の爽やかさを
感じるお菓子ですね。
風薫る時
「立夏」。
新緑の間を吹き抜け
その薫りを運ぶ風に
蛙や鳥たちの鳴き声が
心地よい季節でした。
続く二十四節気は
「小満(しょうまん)」。
本格的な夏に向かう中
天地がしだいに
満ちていく頃となるようです。
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