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「楽しみ」は「消費」だけではない。

田舎暮らしをしていてよく聞かれる質問として
「遊びに行くとかはどこへ行ってるんですか?」
というのは結構あるあるなのですが、
最近このよく聞かれる質問リストに、
お付き合いしている人がいる、という話の流れからの
「デートとかどこに行ってるんですか?」
が加わりました。

どこ、という場所が明確にあればいいんですが、
別にどこに出かける、みたいなことがあんまりないので、
割と返答に困ってしまいます。
一人でいれば、家でYouTube見てぼーっとしたりする、ってのも立派な「遊び」だし、
二人でいれば、やっぱり家でのんびりしたりとか、
後は一緒に料理をつくったりとか、
そういう時間の過ごし方もしたりするので、
一概に「どこかに出かけて何かをする」というわけではないんですよね。

そんなときにふと考えたのが、
遊びとかデートとか、そういう「楽しみ」を思い浮かべたとき、
人は無意識に
「どこかへ出かけて、何かをする=消費行動をする」
ということと結びつけるのだな、と。
どこかお店に行ってご飯を食べる、
娯楽施設で遊ぶ、
有名な観光地に行く、
そうやって、顧客としてお金を払ってサービスを受けることが「楽しみ」「娯楽」である。
その考えも決して間違いではないと思います。

でも、「楽しみ」「娯楽」ってそれしかないかと言われると、
決してそんなことはなくて。
一緒に料理をつくる、とか、
かえって何かを「生産する」活動だって、
立派な「楽しみ」になりうるはず。

確かに、消費行動の真逆にある「生産活動」って、
どうしても「仕事」と結びつきやすい側面が強くて、
例えば「料理をつくる」も家事と捉えてしまえば「やらなければいけないこと」になってしまうから、
それを純粋に楽しめるかというと、そうでない人もいるかもしれない。

でも、「消費すること」しか楽しみじゃない、という考え方に囚われてしまうほうが、自分にとっては怖いな、と思ってしまうし、
特に田舎だと、そこまで「消費行動」できる場所が少ないから、
一見すると「娯楽が少ない」と見られてしまうけど、
それは見方を変えると、「楽しみ」も自分でつくらないといけない、あるいは自分でつくれる、ということになるわけで。
そんな生き方のほうが、自分は身軽で、楽しめるほうだなあ、と、改めて思います。

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