迫田哲平

2022年9月にマナビヤ在宅クリニック「un」(アン)を開業しました。 病院院長を卒業…

迫田哲平

2022年9月にマナビヤ在宅クリニック「un」(アン)を開業しました。 病院院長を卒業して24時間365時間の在宅診療の分野に飛び込み、地元宮崎で誠心誠意患者さんと向きあうことで学んでいます。公式ホームページ https://manabiyaclinic.jp/

最近の記事

職員採用基準・人事考課について

当院では事業計画に基づき、必要な人材の要諦を3つ設けています。 協調性:全体最適の視野を持ったうえでの前向きな姿勢、礼節、社会常識を共有できるか 志向性:理念、ミッション、事業計画などについて共有できるか 技術・知識:業務を遂行するための基礎的な土台があるか の3つです。  言うのは簡単ですが、本当のところはしばらく一緒に働いてみなければわかりません。そこで3ヶ月の試用期間を設けています。この限られた中で、当院の様式に慣れ、遊びも含めて親睦を深め、しっかり腰を据えて

    • 病院退院時のマナー

      ~在宅医から病棟医へ~  若い先生は在宅診療の経験値が不足しており、病院から在宅に患者さんの診療をつなぐときのマナーを知らないこともあるのかと思います。大学病院勤務、地域中核病院勤務、民間病院の病院長を経験した経験者が、在宅医療に携わる日々の診療の中で、よく遭遇する同じ課題への気づきをまとめて、円滑な連携に役に立つようにしておきたいと思います。  また、今後、気がついたらこれらに追加していくのでまたたまに見直してもらう、または、こんなこともあるよとご意見いただけると良いか

      • こんなケースで緊急往診の依頼    ⇒ありです!

        とある病院からのご紹介のあったケースです。 70歳代の女性。高血圧、糖尿病で近医かかりつけに通院治療していた。 この1年ほどで食欲が落ちたことでデータが改善されたと思い、自己判断で通院しなくなった。ここ2~3週間はさらに食事量が減り心配した家族がかかりつけ医に相談したところ病院へ精査入院となった。CT検査、血液検査で異常はないといわれ退院。精神科を紹介受診され、うつ病と診断。内服薬を処方されたが、ほぼ食事摂取ができないままで傾眠傾向となったきたため精神科の主治医に息子さんが

        • ティール組織 フレデリック・ラルー著

          これまでの組織のタイプを分類すると以下のようになります。 衝動型(レッド) 順応型(アンバー) 達成型(オレンジ) 多元型(グリーン) 進化型(ティール) 進化型とは、エゴを抑制するセルフコントロールにより個人と集団の開放を目指します。内なる心の呼びかけに目を向け真摯に問いかけるという姿勢が重要となります。 自己管理 全体性 常に進化する目的 の3つが相互に強化し合います。 1.自己管理とは以下のような意思決定方法をとる文化を指します。 すなわち、大きな組織を運営

        職員採用基準・人事考課について

          クーデックを使ったモルヒネ注設定について

          まず指示書は以下のフォーマットとします。 合計50ml、開始時の流速0.3ml/hr(予測投与日数7日)とする。 ベース: モルヒネ塩酸塩注200mg/5ml①A+モルヒネ塩酸塩注50mg/5ml②A+モルヒネ塩酸塩注10mg/ml③A+生食④ml (⑤mg/ml)で 0.3ml/hr=⑥mg/hr=⑦mg/日で持続皮下注 (最大流量1.0ml/h) レスキュー : 1時間分早送り、15分あけて反復可能      ①鎮痛不十分 (6時間以内に3回レスキュー使用)   

          クーデックを使ったモルヒネ注設定について