コリン・ウィルソン

コリン・ウィルソンといえば、「アウトサイダー」「オカルト」が有名だ。

「超越意識の探究」
こんな本が出ていたんだ。
Amazonの購入履歴はない。
いつ、どんな方法で手にいれたんだろう。
2007年11月16日に発刊されているから、きっと出てすぐに本屋さんで買ったんだろう。
本を整理していたら出てきた。復習のために読めということだろう。



まえがきに、マズローとの交流について書かれているから面白い。
コリン・ウィルソンの本は、他に「至高体験―自己実現のための心理学」として、1979年に和訳の単行本が、出ている。マズローの心理学について解説した本だ。

「超越意識の探究」のまえがきで面白いことを書いている。

『私はマズローにたずねた。「意のままに至高体験に到達する方法を身につけることはできますか?」。マズローは首を振った。「無理だね。あれはあちらさんの都合でやってきて、また去ってゆくのだ。私に言わせれば、それを引き起こす絶対確実な方法なんてものはない」。
今にしてみれば、彼のこの言葉は彼自身の楽観的な哲学とは歴然と矛盾しているように思える。
ロマン主義者もまた「ヴィジョンの瞬間」は制御できるものではないと考えた。 プーシキンは詩人の心を炭に喩えている。霊感という風が吹き寄せた時のみ、それは赤く燃えるのだが、その風を吹かせることはできない。 ただ座して待つ以外にないというのである。それゆえにロマン主 義者はかくも悲観的なのだ。彼らは自分からは何もできないという無力感をひしひしと感じていたのである。
マズローの楽観主義は、これを意のままに起こす方法があるに違いないということを仄かしている。私はその方法を探し求めることにした。本書には、その私が発見したことのエッセンスが書かれている。』

またケン・ウィルバーと親しくされ、翻訳もされている、鈴木規夫氏は、こんなことをいる。

鈴木規夫氏のブログから。
コリン・ウィルソンと発達理論
2022.01.22 Saturday 20:16

『ここしばらくのあいだイギリスの思想家コリン・ウィルソン(Colin Wilson)に関する動画を眺めている。
今から30数年程前のことになるが、人間の発達に関して興味を抱き、この領域の関連書を読みはじめて先ず出逢ったのは、G. I. グルジエフ(George Ivanovich Gurdjieff)の思想の要諦をまとめた書籍であったが、その後、間もなくして大学で本格的に心理学を学びはじめたころに心理学という学問の面白さをおしえてくれたのが、ウィルソンの著作であった。
先ずはエイブラハム・マズロー(Abraham Maslow)の業績についてとりまとめた「New Pathways in Psychology: Maslow & the Post-Freudian Revolution」に触れ、その後、ウィルソンの多数の著書の中から抜粋された文章をまとめた「The Essential Colin Wilson」を読んだのだが、そうした探求をとおして、心理学というものが、実は大学の授業では言及されない膨大な領域を含むものであることをおしえられたのである。
実際、大学に通いながら、わたしが夢中になって読んだのは、授業の課題図書ではなく、むしろ、教授陣が絶対に課題図書としては選ばないであろうこうした「傍流」の書籍であった。
そうした意味では、程なくしてケン・ウィルバー(Ken Wilber)の著作に辿り着いたのは自然なことであったといえるだろう。』

本文はこちら。

いつまでたってもそうなのだろうが、結局、今の「正当な」研究と言われるものは。人間の最も大切な可能性を、切り落としているんではないかと思う。

陰陽道や、修験道の研究がやっと活発になってきたらしい。
先日発刊された。「日本心霊学会」研究、なんてのは、これから活発になる予感がある。



大学のお賢い人々や、正統派教義中心主義の宗教者たちによって潰されないでほしい。

これから人間が地球で共存していくためには、必要な領域なんだ。

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