こだわりは伝えるからこそ価値が出る
最近、りんごの花で、
青森出身以外のお客様に、
こんな風に言われることが増えました。
「私は○○出身だけど、
ここまでこだわったお店は東京にはないよ!
青森の人が羨ましい~!」
「青森ってこんなに
おいしいものがあるんですね!」
「どれも全部美味しかったです!」
本当に嬉しいお言葉で、
むしろ、
こちらこそ来てくださって
ありがとうございます!!
という感じなのに。
一方、開業初期の頃は、
一部の方に、
「そこまでこだわらなくても」
「変わったメニューばかりで疲れる、
(唐揚げとか冷ややっことか)
普通のメニューもあった方がいいよ。」
「黒霧島とかおいた方がいいんじゃない?」
とか言われたこともあります。
どっちがいいんでしょうね?(笑)
★☆
りんごの花は、
他のお店では定番の
ウーロンハイ、
ウーロン茶、
レモンサワー、
芋焼酎、
麦焼酎、
冷ややっこ、
枝豆
はメニューにありません。
※この記事も参考に→
そこには全て理由があります。
(書くと長くなるので割愛しますが)
最初のうちは、
ここまでメニューを
青森産に絞るのは、
不安と葛藤がありました。
やっぱり、
定番のウーロンハイとか、
芋焼酎とか、
おいた方がいいのかなぁ。。
とか。
実際、今でも、
メニューを見ずに
注文するお客様もいます。
でも、その都度
「ウーロンハイの代わりに、
ごぼう茶ハイをおススメしています。」
と言って飲んでいただく
ということを続けていたら、
そのお客様が次にいらした時に、
「ここは、ごぼう茶ハイが
おススメなんだよ!」
と、同席のお客様に
紹介してくださるようになりました。
そして、次第に
「ウーロンハイ!」
というお客様の数も
減ってきました。
最近やっと、
こだわってメニューを
絞って良かった。
無駄ではなかった。
と思えるようになってきました。
★☆
こだわればこだわるほど、
伝わるのは時間がかかる。
時間をかけずに伝えるためには、
大々的に宣伝するなど、
費用や人手がかかる。
でも諦めずに伝え続ければ、
それが必要な人、
共感する人に届く。
最初は届く数が少ないから、
商売としては成り立ちにくいかもしれないけど、
続けていると、
届く人の数が増えてきて、
商売として成り立つようになってくる。
こだわりを価値として受け止め、
そこにお金を払ってくれる人が増える。
ただ、一つ勘違いしてほしいのは、
こだわるだけではダメで、
それを伝える努力が必要、
伝えなければ
自分の中だけで完結し、
それはただの自己満足で終わるけど、
それを外に伝えて
共感してくれる人がいれば、
それは立派な価値になる。
時々、
「分かる人にだけ分かればいい!」
と言って、
説明することを放棄する人がいるけど、
やっぱり伝えなければ、
分からない。
こだわりが分からなければ、
ただ高いだけの
商品・お店になってしまう。
そして、
1度伝えただけでは
なかなか伝わらないから、
何度も伝える必要がある。
最近、そんな風に思っています。
サポートしてくださったら、飲食店の裏側的なことも書いちゃうかも。。。