アメリカ生まれのわが子に日本語で話す理由:わたしの目標
注:わが子のことを、チビマナと呼びます
アメリカで子育てしているから、子供が自動的にバイリンガルになるわけではありません。そこには、親と子供による血のにじむ努力が、、、!
というほどではありませんが、どの家族もそれなりの壁を乗り越えつつ、それぞれの家庭に一番良い着地点を探しているという感じだと思います。
ここでは、我が家の現時点での日本語着地点をシェアさせてください。
わたしの日本語目標設定とは
チビマナは、アメリカ生まれのアメリカ育ち。母親が日本人で、父親が台湾人です。残念ながら、中国語も台湾語もほとんど理解できません。しかし、日本語はアクセントなしで、私との日常会話は今のところ問題なくできています。
(今のところというのは、チビマナの成長に伴って、これからどれだけ日本語力が伸びるかどうかは、まだ未知数だからです。)
私が、どうしてチビマナに日本語を話し続けたかというと、ずばり!チビマナと日本語で話したかったからです!
そのまんまですね。
しかし、これには私なりの切実な想いがあるのです。それは、チビマナが大きくなって色々な悩みを持った時、日本語で話す時に一番私がチビマナの助けになれると思ったからです。英語では、思春期の心の機微を話し合う自信が、、ない。。
なので、私のチビマナへの日本語目標設定
「悩みを話しあえること」
でした。
のちのち感じたことですが、最初にこの目標設定をしたおかげで、その後にくる「日本語学校への登校拒否」や、「ほかの子と比べてあせる」など、子供が成長していくうえで避けて通れない、いろいろな壁を乗り越える力になりました。
例えば、ほかの子は、漢字もかけて、本も読める。なのに、チビマナは、、、!!と、ついチビマナのできないことばかり気にして、チビマナに余計なプレッシャーをかけていたことがありました。しかし、この目標設定を思い出したことで、
「まてまて、このままではチビマナが日本語を嫌いになるぞ。チビマナが私と日本語で会話できることが一番大切。読み書きは二の次!」
と、軌道修正をすることができました。自分が何に一番重きを置いているか、目標設定はそのことを思い出すのに、とても役に立っています。
目標が障害になった時
その一方、この目標設定のせいで、私がチビマナに日本語で話し続けることをやめようかと思ったこともありました。
それは、チビマナの日本語が伸び悩んだ時。
それと、家族団らんの時間に、パパとは英語、ママとは日本語となると、みんなで一緒に会話を楽しむことが難しいと感じた時です。
やはり、アメリカに住んでいると圧倒的に日本語にふれる機会が少ないので、語彙力が増えません。
なので、チビマナの日本語力が伸び悩んだ時がありました。
そこで、また心の声です。
「おいおい、このままだと悩み相談なんてできないぞ。日本語で話せないから、ママには悩み話すのやめようと、なるんでないのかい?!」
と、焦りました。この時は、真剣に英語に切り替えようかと悩んだものです。そこで、自分の英語を伸ばす努力と共に、チビマナに以前より積極的に日本語に触れる機会を増やしました。
具体的には、
どれが一番日本語を伸ばすのに効果があったかはわかりませんが、今のところ、チビマナの悩み相談は日本語でできています。
それと、家族団らんの言語についてですが、子供が大きくなるにつれて、家族団らんの時は、英語。私と二人の時は、日本語。と、チビマナが問題なく使い分けられるようになったので、やっと最近、家族で話すときは英語に切り替えるようになりました。
それまでは、家族団らんの時間より日本語を話すことに執着していました。振り返ると、そんなに日本語に固執しなくてもよかったと反省しています。
チビマナは日本語を話すことをどう思ってる?
今まで、チビマナと日本語で話したいという、私の願いだけで突き進んできましたが、チビマナは日本語を話すことをどう思っているのでしょうか?
チビマナを見ている限り、日本語を話す自分をとても誇らしく思っているようです。
学校には、英語以外の言葉を一つ以上話すクラスメートがたくさんいます。その中で、日本語というマイナー言語を話せることが、とてもうれしいようです。
それに、ポケモンやマリオのおかげで子供にはちょっと人気のある言語ですしね。なので、ことあるごとに自分が日本語を話せる Japanese American だということをアピールしています。台湾どこいった、、。
まとめ
今のところの、チビマナの悩み相談は日本語で出来ています。しかし、チビマナが成長して、悩みも複雑になってきたら、英語も交えての悩み相談となるかもしれません。それでいいと思っています。
目標は、「悩みを話し合えること」です。なので、チビマナの成長にあわせて、私とチビマナの共通言語の形も変化していいと思います。
子育てのゴールは、子供の幸せですものね。
ただ、願わくばチビマナと、これからも日本語で会話ができますように、、せめて、会話全体の7割は日本語がいいなあと思う母であります。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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