Teachers appreciation week:先生に感謝を伝える1週間in アメリカ/6年続けて感じた子供の成長をそえて
Teachers appreciation weekとは、ずばり「先生に感謝を伝える1週間」。
時期は、5月の第一週となっている。しかし、今年のように5月の第一週が、週の半分あたりだとすると、それが第2週目になったりするらしい。
「2024年 Teachers appreciation week いつ?」と、インターネットで調べると、「20204年は、5月6-11日です。」と返ってくる。
それだけ、認知度がとても高いということだ。
しかし、お恥ずかしながら子供が5年生にもなるのに、いまだにきちんとやれているか自信のもてないアメリカ文化の一つだ。
それでも、約6年間続けてみた中で感じた子供の成長があるので、それも含めてお話してみたいと思う。
" Teachers appreciation week" とはなにか?
Teacher's appreciation week について調べてみて、まさにこれという解釈があったのでご紹介。
簡単にいえば、日ごろお世話になっている先生に、感謝の気持ちを伝えましょう。ということ。
その感謝の伝え方は、
学校全体としては、PTAが軽食やギフトを先生全員に用意してくれる。この際、実際にコーヒーなどを準備するのはボランティアの親たちだ。(補足として、学校によって何をするかは違うと思う。)
クラス単位としては、クラス委員が学年始まりに集めたお金の中から先生にギフトを買って、それを先生に渡す。
個人でギフトを渡すかどうかは、それぞれの家庭の判断によるところだ。
ギフトの内容も、本当に人それぞれ。
しかし、アメリカで育っていない私には、この人それぞれというあいまいなものが本当に苦手だ。
そんなアメリカ在住の方もいらっしゃると思うので、後ほど、ギフトはどんなものが選ばれるかという話を紹介したいと思う。
Teachers appreciation week の歴史
The History Behind Teacher Appreciation Week (schoolspecialty.com) より
実際に全米で認知されるようになったのは、これから27年後の1980年のことらしいが、想像以上に歴史が長いことに驚いた。
しかも、先生自ら自分たちの地位向上のために大統領夫人に働きかけ、それに答えて大統領夫人自ら行動し、そして実際に「先生の日」が制定されたいきさつが、とてもアメリカらしい。
誰にあげる?
まず誰にあげるかということだが、日ごろお世話になっている先生にあげる。
クラスの先生のほかには、個人的にお世話になっている先生や、事務やナース(保健の先生)、校長、副校長などなど。
さて我が家の場合は、子供のクラスには主任の先生1人、アシスタントの先生が3人いる。なので、クラスの先生:合計4人
さらに、個人的にお世話になっている先生(ソーシャルワーカーや、放課後クラスの先生など):合計4人。
なので今年は、合計8人の先生に対してギフトを用意した。例年は、クラスの先生だけということが多いのだが、今年は小学校最後の年なので特にお世話になっている先生方にもギフトを用意した。
クラスの先生にギフトを用意する際、主任の先生と、アシスタントの先生へのプレゼント内容に少し差をつけることが大切だと聞いたことがある。
例えばギフトカードをあげるなら、主任の先生には多めにあげるという感じ。そうでないと、失礼にあたるとか、、。
実際、主任の先生がカリキュラムを作り、授業進行を行う一番仕事をしている人なわけで、それに対して相応のお礼を出すという考えは、成果報酬という感じでアメリカ的だと理解しやすい。
どんなギフト?
どんなギフトを用意するかというのは、本当に人それぞれだが、今までの経験とインターネットで調べたものをシェアしたいと思う。あくまでも、ギフトを用意する場合の話。
まず、インターネットで
「何をあげたらいいのかな?」
と調べると、
1.感謝の気持ちを書いたカードや、子供が描いた絵。
2.ギフトカード
3.マグカップや、机に置くプレート
4.キャンドル
5・お菓子
という感じで出てくる。
アメリカの人は、相手が喜びそうなものを選んでプレゼントするのがとても上手だ。そして、おそらくプレゼントを選ぶのも好きだと思う。
Etsy という、個人が自分の作ったものを売るサイトがあるのだが、そこで「teachers appreciation week gift」と検索すると、いろんなグッズが出てくる。 先生の名前を入れたマグカップとか、バッグとか、、。
見てるだけでも楽しいが、だいぶ前から準備していないと届かないものばかり。毎年、直前に学校からリマインドされて、慌てて用意する私には絶対に無理だ。
周りの友人は、ハンドクリームやハンドソープ、お菓子など、使ってなくなるもの選ぶ人が多いように感じる。 それか、ギフトはなしでカードのみだったり、全く用意しない人も多い印象だ。
私はというと、色々試してみた結果、ギフトカードに落ち着いた。なぜなら、結局これが一番喜ばれるではと思うからだ。
ギフトカードの場合、相場は$15ー$30 くらいだと思う。
私のギフトカードのチョイスは、スタバかアマゾンだ。
理由は、スタバ好きの先生が多いということ。そして、クラス主任の先生はクラスで使う備品を自分でそろえる場合が多い。なので、何でも買えるアマゾンのギフトカードはいつも大変喜ばれる。実際、先生の方からアマゾンカードをリクエストされることがあるほどだ。
しかし、8人全員にギフトカードというのは予算的に厳しいので、アシスタントの先生方には、チョコを贈った。
これに、カードを添えて出来上がり。なんとか、今年も間に合った。。
もちろん、クラス全体から先生にギフトを贈っているし、PTA主催で学校でも軽食やコーヒーを準備をしたりするので、個人で先生にギフトを用意しない家庭も多い。特に、子どもが2人以上いる家は負担が大きいので見送る傾向にあると思う。
しかし、我が家は一人っ子ということと、以前友人から、移民の多い学校だとTeachers appreciation weekが軽視されがちで、ギフトをもらえない先生のやる気が低下すると聞いたことがあるので、できるだけギフトを用意するようにしている。
しかし、あくまでも家計に負担がかかりすぎない程度で用意する。
それでも正直なところ、先生へのギフトは家計に負担がかかるので、毎年ため息がでてしまう。
これ以外にも、クリスマスや学期末にもプレゼントを用意する文化だからなおさらだ。
ここが長年の悩みポイントだった。
イベントごとにギフトを用意するのは、家計への負担を考えると、正直しんどい。しかし、子供がお世話になっているので何か用意したい。というジレンマがずっとあった。
そこで、私はギフトを用意するイベントを選ぶようにした。
私の場合は、Teachers appreciation weekとクリスマスにギフトを用意している。それ以外は、お金はかからないが、手書きのメッセージを書いたカードだけ。という感じだ。
必ず添えられるカード
アメリカの贈り物には、必ずカードが付くと言っても言い過ぎではないと思う。
さびれた田舎のスーパーでも、だいたいカード売り場が設置されていて、お誕生日カード、記念日カード、おめでとうカード、ありがとうカード、お見舞いカード等々、シチュエーションに合わせた豊富なカードが用意されている。
時々、花束をもった男性が真剣にカードを選んでいるのを見かける。パートナーにかなと思い、温かい気持ちになったりする。
そんなわけで、ギフトのほかにカードも用意する。
子供が小さいうちは、私がメッセージを書いて、子供が名前をサインするという分業制だったが、大きくなるにつれ子供がメッセージも担当するようになった。
私の書くメッセージは、だいたいグーグル(Google)さんにお任せしていた。
うまい言い回しがいろいろと用意されていて、ノンネイティブの私は毎回、「ほー」と感心してしまう。
という感じとか。スーパーヒーローものが好きなアメリカ人ならではのうまい言い回しに感心する。
さて、今年は子供がすべてメッセージを準備した。親ばかですが、それがまたアメリカンな言い回しで、驚かされた!
特に、子供は今年のクラス主任の先生があまり好きではない。毎日のように愚痴を聞いてきた。それなのに、そんなことを微塵も感じさせないメッセージをすらすらと書いている姿に、子供の成長を感じた。
完全な親ばかです。すみません。
しかし、以前はギフト準備はもちろん、カードのメッセージを書くことから、すべて私が用意していたので、そこから考えると本当に成長したなと、感慨深く感じている。
日本でも、「先生に感謝を伝える日」を作る動きがあるらしい。
日本では、どうなんだろうと調べた見たら、こんなサイトを見つけた。
皆さんご存知でしたか?
私は、日本でもこんな動きがあるとは、知りませんでした。
ただ、先生=公的な人=プレゼントは受け取らない
という図が私の中にはあるので、なかなか広まりにくいのではというのが、私の第一印象だ。
しかし、このサイトではプレゼントを贈るのではなく、あくまでも日ごろの感謝を言葉やカードで伝えようという働きかけのようだ。
たしかに、子供の書いたメッセージカードは、いつもらってうれしいものだと思う。
それを、10月5日 教師の日として、子供が先生に感謝を伝える日にするのはとてもいい考えだと思う。
ほぼ毎年6年間やってきて思うこと
キンダーから始まり、コロナを挟んで約6年間 teachers appreciation weekにギフトを用意してきて思うのは、子供に感謝の気持ちを伝える方法を教えるいい機会になったということ。
ギフトの選び方。予算とは? など色々話し合ういい機会になった。
そして、日々の中でありがとうを言うのとは別に、ありがとうを文字にしてカードに書くという作業は、子供にとってとても良い経験になったと感じている。
今までは私が全て用意していたので、そんな考えには至らなかった。
しかし、子供がカードを書くようになり、(これがまたいろんなイベントがあるので、カードを書く機会が多いのだ)最初は、子どもも一緒にグーグルさんに聞いていた。
それが、だんだん自分の言葉で、簡潔に感謝を表す文を書くようになって、これは生きていく上で大切なスキルだと感じるようになった。
さらに、必ず先生方それぞれからお礼のメッセージをいただくので、(その場で言われることや、カードやメールの場合もある)子供にとっては、とてもやりがいを感じるのだと思う。
来年から子供は、ミドルスクールにあがる。そうなると、大学のように子供が教科書を持って教科ごとに教室を渡り鳥のように移動するようになる。
さらに、宿題の管理も、テストの評価の管理も、子供が責任をもつことが求められる。
具体的には、先生に質問をするのも、宿題を忘れて友達にコピーを頼むのも、自分でメイルなりをして対応しなくてはいけないのだ。
そこで、必要になるのは礼儀を守った文を書くということだと思っている。
先生に対してはなおさらだ。なので、このカードを書くことがとても良い練習になったと感じている。
そして、もちろん贈り物をスマートにするという教育にもなったと思う。
こうして書いてみると、どうしてもすべての行為に利益を探してしまう自分のケチな性分が悲しくなってしまう。。。
だいぶ長いものになってしまいました。 説明が下手なもので、、すみません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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