まー

福岡市在住44歳男 20年近く児童発達に携わっています 『遊びが最高の療育』をモットー…

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福岡市在住44歳男 20年近く児童発達に携わっています 『遊びが最高の療育』をモットーに 日々奮闘中 発達の子中心の療育や 不登校時支援等 福祉、医療の両面から行っている 資格 社会福祉士 精神保健福祉士 介護福祉士 保育士 行動援護従事者 児童発達管理責任者 相談支援専門員等

最近の記事

自己有用感と自己肯定感、自尊感情

自己有用感とは 自分は ・認められている ・必要とされている ・役に立っている ・喜んでもらえた などの感情のことを言います 自己肯定感などと違う点として 自己肯定感や自尊感情は 自分の自己評価中心なのに対して 自己有用感は 相手の存在なしには生まれてこない感情であり その点が自己肯定感や自尊感情とは異なります 自尊感情の中に自己有用感があり 自己有用感の獲得は自尊感情の獲得につながりますが 自尊感情が高いからと言って 必ずしも自己有用感が高い

    • 発達障がい、いうことを聞かない時は・・・

      発達障がい児に限らず、子育てにおいて言うことを聞いてほしい時ってありませんか? 「何かをやらせよう」「どうにかして動かそう」「なんでそんなことするの」 など、その場面その場面で、どうやって子供に言うことを聞いてもらおうか悪戦苦闘することも多いと思います。 ネットや本を調べると、「何かをお願いする前に共感しましょう」と書いてあります。この行動自体は、間違いではないです。一旦受け止めその上でこちらの要求を伝えていくことで、子どもも話を聞きやすい体制になります。 あくまでも

      • 安心の大切さ

        発達障がい児 または発達に何らかの困難さを抱えている子たちは 常にまわりから刺激を受け 緊張と不安の中にいることが多いです 不安とは 分からないこと 見通せないこと 理解できないこと などの積み重ねです 何かを取り組む時に 不安が強い時は取り組むのは困難です まずは不安を減らす=安心、安全、保障 そのために丁寧な関わりが必要になります まずは受け止め 見通しを持たせ 自分で気づき選択できる場面を作っていくことが重要です

        • 発達障がいと子育ての難しさ

          発達障がいの子どもたち 本人たちは「今」を生きています。  その時教えてもらったことや理解したことを、次の時は忘れてしまうことも多いです。わざとではなく、抜けてしまいます。  彼らは物事を「点」で捉えることが多いです。物事の「点」がつながって「線」になりにくいです。  だから、同じ場面を何度も繰り返してしまいます。これには、何百回でも同じことを教えていかないといけないです。ここの対応が変わると、積み重なりにくく成長しにくいです。  そして、1度ひっかかるとそこが解決するまで

        自己有用感と自己肯定感、自尊感情

          発達障がいはマニュアル車!?

          今回は 想像性の欠如  について 例えを入れてお話します イメージがつながっていかないとは どういうことなのか 車で例えてみましょう 車を運転する時を思い描いてみてください 前に進むために 座って シートベルト絞めて 周りを確認して エンジンかけて サードブレーキ外して ドライブに入れて GO! が僕たちです ドライブに入れるまでの行動はは意識しています もしくは習慣化されていることもあるかもです でも 前に進むためにエンジン機器などが自動でやってくれてい

          発達障がいはマニュアル車!?

          療育について

          療育について少し・・・ 療育と一口に言っても様々あります 療育的側面として、療育とはなにか(シッター、介助、保育、教育、支援との違い) / 意図をもって何を習得させるか ・行動面(生活スキル・自立活動) ・社会性(ルール・秩序・常識・適応力) ・コミュニケーション(表出【アウトプット】聞く【インプット】:他者理解、自己理解 違いの理解 折り合い) ・身体機能・感覚(器用さ、ボディイメージ、感覚統合・処理、過敏・鈍麻) ・情緒(自己理解、折り合い、妥協、収める、我慢) ・認

          療育について

          褒める難しさ

          よく保護者様から 「ほめようと思ってもほめるところが見つからない」 と相談を受けることがあります ほめよう 肯定しよう と思っても 特に 発達障がい もしくは 発達に困難さを抱えている子 に関して ほめるところが見つからない 全体を見たらほめるより怒る部分が多い ほめても効果がない となると ほめるモチベーションは上がりません でも ほめるは特別なことではなく 肯定的な注目です そのためには 全体的な行動や言葉を 細かく分けて ・できているところ ・できて

          褒める難しさ

          発達障がい児との関わり

          発達障がい児との関わり方について少し書きます これが全てではないですし 正解でもありません 仕事で20年近く関わってきた中で 私が感じてきて大事にしていること 実践してきたこと です なにか参考になればと思います 発達障がいの子 もしくは発達になにかしらの困難さを抱えていることへの支援について まずは話を聞くこと こちらの意見を押し付けないこと 整理し提案すること 確認すること 怒ったり怒鳴ったりしないこと を伝えています 「話を聞くこと」 このこ

          発達障がい児との関わり

          誰のための活動?

          「誰のための・・・」 という話です 子どもたちとの活動として 身体を動かす活動をすることも多いです 身体を使った活動は主に ・発散 ・身体の使い方を身につける ・体力づくり などを目的としています 対して 工作などは ・手先などの細かな動きを身に付ける ・イメージを広げる ・順序立てて行動する ・できた感(達成感)を体感してもらう ・室内での過ごし方の幅を身に付ける などがあります どちらも 子どもたちにとって必要であり 好きな活動でもあります 身体を動かす活動

          誰のための活動?

          発達障がいと意見の押し付け

          「意見を押し付けない」 できるようでなかなか難しいです 基本的に人間は 承認欲求 があります 否定や拒否、受け入れられないことが嫌な生き物です なのでどうしても 自分の価値観や考えが正しいと思ってしまいますし 自分(自分の意見)を受け入れてもらいたい 理解してもらいたい 認めてもらいたいと思ってしまいます 子どもと対峙して イライラするときのほとんどは 「どうしてそんなことするの」 「どうして分からないの」 「どうしてできないの」 だと思います それは見方を

          発達障がいと意見の押し付け

          発達障がいと主観と客観

          「主観と客観を分ける」 これを分けて話す もしくは分かって話さないと トラブルのもとになります なぜなら 発達障がい者や 発達に困難さを抱えている人は 他者の気持ちを察したり イメージすることが苦手です 基本 自分の世界=自分が分かる世界=主観 の中で生活しています なので こちらが思ったことなども 「僕は~だと思うけどあなたはどう?」 と伝えることで 気持ちが行き違いを減らすことができます これは 他者をイメージするのが苦手 客観視するのが苦手 の他に 押し

          発達障がいと主観と客観

          遊べない子

          遊べない子 公園に子どもたちを連れていくと 「ここでなにするの?」 「何して遊ぶの?」 私が子どもの頃は 公園でもどこでも 自分たちで 楽しいことを見つけていた ふと目をやると 公園でスイッチをしている子どもたちの姿が ゲームは遊ぶ目的をゲームが用意してくれている 今の子どもたちは 恵まれていて 何をするにも誰かが お膳立てしてもらっている状況 自分がしなくても 考えなくても 誰かがしてくれる やってくれる レールを作ってくれる いつか 自分で決めなきゃい

          遊べない子

          子どもに経験させる勇気を持とう

          子育ての際に 子どもの経験のために 子どもの自主性を大切にすることは 重要なことです 自主性を大事にするときに 見守る側には 予測が大事になってきます 予測は その子をいつも見ていて その子の傾向が分かっていないとできないことです 予測を立てることで 見守っている側も どこまでは大丈夫と 安心できる材料になります 対して 決めつけ この子は~だから も決めつけですし この活動は危ないから この行動は~だから なども決めつけだと思います 大人の価値観で判断しすぎる

          子どもに経験させる勇気を持とう

          社会性って何だろう

          社会性とは 他者との関係性   が根底にあります ということは 自分以外の誰かがいれば その瞬間から社会となり そこに社会性が必要となります その中で みんなが円滑に生活を営むためのもの 社会性とは いわゆる ルールや約束事かもしれません そして 社会と一口に言っても 家族もある意味社会ですし 学校 会社 地域 国 それぞれの単位が社会と言えます そして その単位ごとに ルールや約束事 法律や制度 解釈などが形作られ 枠組みが出来上がります 厄介なのは その

          社会性って何だろう

          軽度発達障がいって何だろう

          この仕事をしているとよく 「軽度の発達障がい」などの言葉を耳にします あるいは、「どこが障がいか分からない」なども うーん、確かに いわゆる身体障がいなどのようにパッと見が分かりにくいこともあると思います パッと見が分かりにくく、そして軽度という言葉 これが 発達に難しさを抱えている子たちの実情を表している  のでは、と思っています 特に軽度という言葉なんですが これはあくまで知的に遅れがないということで 障がい特性上、軽いというわけではないです。ここ重要! そもそも

          軽度発達障がいって何だろう

          聞くことの大切さ

          聞くこと よく 『子どもになに聞いたらいいか分からない』 『どう聞けばいいか分からない』 『子どもに聞いていいか悩んでしまう』 『聞いちゃいけないんじゃないか』 など相談を受けます 基本 疑問に思ったことは聞いていいです 聞かないと本当のところは分からない ただし聞き方はありますし 話したくないこと 今は話せないことは 無理には聞かない安心感は必要です でも 子どもは自分に関心を寄せてほしいと 常に思っていますし 話したいこともいっぱいあります 聞くのは 緊張しま

          聞くことの大切さ