圓井寿夫/マンドン

舞台演出兼、役者。車椅子ユーザー。2019年役者復帰。年間7本の舞台を踏む。現在、神戸…

圓井寿夫/マンドン

舞台演出兼、役者。車椅子ユーザー。2019年役者復帰。年間7本の舞台を踏む。現在、神戸にて「ゲキ集団BumpyBox」主宰。

マガジン

  • 車椅子で役者をやるもの。

    車椅子ユーザーになって芝居復帰に至るまでの話し。

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マンドンというもの。

 兵庫県出身。演劇部に入る為高校進学したのにも関わらず入学 した高校に演劇部がなく1年の時自身で演劇部を立上げる。また神戸の社会人劇団に入団。 高校卒業後、「にっかつ芸術学院俳優課」に入学。劇団民藝の演出家の元で演技を学ぶ。 1990 年、東京にて「劇団 D・N・A」を主宰旗揚げ。「宝田兄弟の逆襲(新宿タイニーアリス)」 「NEWBLOOD(明大前キッドアイラックアートホール」「paradox(大塚ジェルスホール」 「WARDANCE 改訂版(新宿ヒルトンホテル主催)」の4

    • 「となりの山田さん」を終えて

      公演を終えて1か月。 BumpyBoxの3周年記念公演。ちょうどコロナ禍が始まるやいなやの時に設立した劇団。順調満帆ではなかった。設立して初回こそ公演がまだできたがその後、延期や客席減、感染症対策、中止、降板、ネガティブな事をポジティブに変えてと思い込ませてやってきた日々。 そして本当なら昨年の3月に2周年記念としてやる予定だった公演。 この公演に1年半、かけた。辞めようやかと何度も思った公演。「呪われてるんじゃないか」と本気で考えた事も。 ようやく公演まで辿り着いた「と

      • 2022年を想う。

        ほんとに波乱な一年だった。 3月に公演予定であった「となりの山田さん」。 久しぶりに書いた長編。 劇団2周年公演。 無我夢中でやってた。 無我夢中でやってればなんとかなると思ってた。 正直、今、その時の事を色々思い出しながら書こうとしてるんだが、うまく書けない。 色々な歯車が壊れた。もう演れない、演りたくないまで考えた。 SNSが怖くなった。見たくなくなった。書きたくなくなった。そして何もしたくなくなった。 表面では出せない自分がほんとにしんどかった。 どうしたらうまくいくの

        • 2周年記念公演をやるもの。

          いよいよ1月も終わり。 あっと言う間に3月25日になりそうです。 チケット、フライヤーは完成しましたが、後、来場特典のクリアファイル、公演パンフを作成中。 パンフはなかなか読み応えありな内容となってます。 「2周年」となんとまぁ中途半端な記念日ですが、こんな時期だからチャレンジしたくなったのかもしれません。 去年観た舞台。どれも素晴らしくそれは今をしっかり生きている舞台だったのが伝わったから。 だからやりたかった「2周年記念公演」。 脚本も前回の「SECRET」を書き上げて、

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        マンドンというもの。

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        • 車椅子で役者をやるもの。
          18本

        記事

          「SECRET」。久しぶりに脚本を書くもの。

          7月にオンライン公演イベントに出演させてもらう事になり脚本を書く事に。 前回の「舞台版コケシ・セレナーデ」は同映画の監督でもある松本大樹氏に劇団用に書き下ろして頂いた脚本。 この時より、劇団の芝居はオリジナル作品へ舵を切る事にした。伝えたい事、やりたい芝居。 という事で、実質、今回の「SECRET」が初の団内からのオリジナル。 とはいえ、私、脚本を書くのは30年振り。 30年前に「NEW BLOOD」つう、吸血鬼になってしまった主人公を取り巻く人々の好奇、恐怖、疎外をテーマ

          「SECRET」。久しぶりに脚本を書くもの。

          「舞台版 コケシ・セレナーデ」のレビューで今を奮い立たせるもの。

          先日公演した「舞台版 コケシ・セレナーデ」。 生観劇とオンライン観劇を行ったんですが、オンライン観劇をして頂いたお客様でもあり友人でもある方がレビューをあげてくれた。 演劇は演る人間より観てくれるお客様がどう捉えて感想を持たれるかが本軸。演者の想いは時に伝わらないし、伝わらないと思うのは傲り。だからこそ演じる方がぶれてはならない。評価を気にするあまり本意でない芝居をするのは本末転倒。 しかし、このみーるんさんのレビューは自分達が想う以上の想いが伝わりこちらが泣きそうにな

          「舞台版 コケシ・セレナーデ」のレビューで今を奮い立たせるもの。

          「舞台版 コケシ・セレナーデ」を終えたもの。

          5月21日22日23日「舞台版 コケシ・セレナーデ」終演しました。 この舞台は映画「コケシ・セレナーデ」の舞台化。 映画「コケシ・セレナーデ」 https://kokeshiserenade.com 昨年、試写会に呼んで頂き、鑑賞後どうしても舞台でやってみたいと無謀にも監督である「松本大樹氏」へ連絡をし、快諾な上、舞台用に書き下ろしてくれた作品。この作品が出来る上で、沢山昔の自身の話しや、これからの自分の野望、劇団の目指すものなど話しさせてもらいました。勿論、松本監督

          「舞台版 コケシ・セレナーデ」を終えたもの。

          3月13日に朗読劇をやるもの。

          久しぶりのnote。 ゆるやかに、少しずつですが、日常が戻りつつ。あるような。しかし、まだまだ演劇業界が厳しい事に変わりはない。9月の「Strange Connection」が終わり何もしていなかった訳ではなく、現在公開されている「コケシ・セレナーデ」の舞台化に向けて動いてたり劇団の活動を今一度振り返ったりとやらなければならない、今の時期だからこそ出来る事を必死にしていた。 しかし、劇団、演劇は「出来ない環境だから」と、あきらめたら、やらなければ、死んでしまう。準備だとか

          3月13日に朗読劇をやるもの。

          2020年を振り返るもの。

          久しく書いてなかった。 9月に「Strange Conecction」を終演してから暫く腑抜けになり、復活後には「舞台版 コケシ・セレナーデ」1月公演に向けての稽古がスタート。コロナ禍というのに芝居漬けなもしかしたら1年だった。 今年は1月に「EveryonesRadio」。 2月には初のトークショーを同じ車椅子ユーザーの横山氏と。 3月は映画監督の「八十川勝氏」とのトークショー。まさにコロナでイベント自粛が叫ばれ始め出した頃。初めて「コロナ対策」というものをアナウン

          2020年を振り返るもの。

          9月26.27日に本番を控えたもの。

          本ちゃん稽古も昨日でラスト。いよいよ明後日、本番。この期間は主宰としてはやはり動員が1番気になる。俺は主宰でもあり演出、役者でもあるが、興行主でもある。少しでも黒字、出演者に相当のギャラを出したい。しかし赤字なら出してあげたくても出せない。だから俺は芝居がやりたいが、それよりも「動員」が1番気になるし力を入れる。 「芝居が好き」「舞台がやりたい」。夢を語るのは簡単だ。けどやるにはそれ相当の「金」が掛かる。来て頂くにはそれ相当の「責任」と「覚悟」がいる。「金」と「時間」を掛け

          9月26.27日に本番を控えたもの。

          9月26.27日に芝居を演るもの。

          いよいよ3週間後。 ゲキ集団BumpyBox第5回公演「 StrangeConnection」 当初は3ヶ月連続公演として8月にもやる予定であったが、時世、人員変更など様々な要因のため中止。9月のこの公演に絞った。 今回の公演。3名の客演を入れた。とはいえ前回の「WHO ARE YOU ?」の客演入れずBumpyメンバーだけでやるつう方が初だったのだが 笑 この3名は俺が5月までやっていたLIVEアプリで知り合った役者達。当時、コロナ禍真っ只中で役者や演劇界が鬱々して

          9月26.27日に芝居を演るもの。

          劇団を立ち上げた車椅子の役者というもの。

          久しぶりのブログ。ちゃんと書かないとだ。 タイトルだが、俺は今年3月に「ゲキ集団BumpyBox」を立ち上げた。昨年4月に26年振りに舞台復帰。車椅子では絶対に芝居やらないと決めてたし思っていたのに26年を経て復帰。なぜ復帰したかという経緯は「車椅子で役者をやるもの」にツラツラと書いているので割愛。兎に角、復帰した。 これを読んでる人がどう思うか分からないが「やりたい」と思ってすぐに出来る事ではない。車椅子で芝居?自分自身だって想像出来なかった。正直言えば今でも写真や動画

          劇団を立ち上げた車椅子の役者というもの。

          7月25日に公演を終えて考えるもの。

          ゲキ集団BumpyBox「WHO ARE YOU?」の公演が終わった。半年振りの舞台。5月にやる筈だった舞台。 BumpyBoxを立上げての初舞台。色んな想いがあった。 想像もしていなかったコロナ禍。この名前を出す事すら本当に気分が滅入る。ありえない事が起こってしまった。これからという時に。これからが本当の演劇活動だという時に起こってしまった緊急事態宣言。全てが闇の中へ突き落とされた気分だった。自分自身でどうする事も出来ない歯痒さ。正直、世論が騒ぐ程の事とは自身は感じていな

          7月25日に公演を終えて考えるもの。

          7月25日に舞台をやるもの。

          少し沈静化すると思いきや、マスコミは煽る。正直、折れそうにもなった。けど、非常事態でもなく社会は動いている。予防はしっかり。ガイドラインもしっかり。守っていてもなる時はなる。 赤字覚悟ではあるが芝居の火を消してはいけない。 席数は3分の1に。オンラインもやる事にした。待ってくれてるお客様の為に。大好きな演劇をやる。 オンラインの申込みはこちらから。 リアルタイムが難しい方も、7日間アーカイブに残りますのでお好きな時間にお好きな場所でご覧になれます。フェイスブックアカウン

          7月25日に舞台をやるもの。

          この時期に演劇をやるもの。

          すっかり久しぶりのブログになった訳だがというのも5月にコロナ禍で無期延期になっていた公演が7月25日に決まり稽古をピッチあげてやっていたからだ。コロナ禍も落ち着き、劇場使用に関するガイドライン(うちの場合、小屋が100名以下だから「集会」扱いなのか?グレーだ)に沿って小屋とも打ち合わせ、正直、赤字覚悟での公演。また冬に来るかもと予想をし7.8.9月連続公演を企画。真っ赤っかかもしれない。けど、今、やれる状況が少しでもあれば、やれる環境が少しでもあればとの思い。今しかないとの思

          この時期に演劇をやるもの。

          車椅子で役者をやるもの。(seen18 意地とプライド)

          めまぐるしく芝居の時計が廻る。 「演劇を車椅子の俺がやる」 それは確かに少しずつだが、確かに近づいてきてる実感がこの頃から仕出した。とはいえ、まだワークショップをやり始めたり、その世界の方と話しが出来たりレベル。イベント司会の仕事を頂いたりもしたが芝居には繋がらず。年齢的な焦りは正直あった。 「年齢なんて関係ない」 そんな言葉は嘘だ。何かが見えてる人、やる事が決まってる奴がいう言葉だ。俺はこの時、48歳。強がってはいたが周りを見渡せば歳ばかりが上なだけ。早く。早く。早

          車椅子で役者をやるもの。(seen18 意地とプライド)