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起業し、entrenを始めたきっかけ。 #20-001


起業し、entrenを始めたきっかけ。

「もっと情報収集を楽にできたらな。」
「今満足できるサービスがないなら、自分で作るしかないか。」

Manifold CEO森さんのこんな漠然とした思いが僕たちのストーリーの始まり、きっかけです。


Manifold株式会社 は代表の森さんのアイディアを機に創業した会社です。森さんなくしては Manifold は生まれてません。

私は、2018年の11月に森さんと出会いました。彼の問題意識(課題設定と着眼点)に共感し、彼が描く未来・視座の高さにワクワクし、彼の才能に惚れ込み、出会った初日に「森さんがエンジニアリングに集中してもらうため、それ以外のことは全て自分がやる。」と約束し、Manifold の共同創業を決めました。

本記事ではなぜ起業して「検索しない検索エンジン - entren」というサービスを始めたのか少しだけ紹介します。


情報を集めるのが大好きな "オタク"

森さんは小学生の頃から超黎明期のインターネットに触れ始めて(本人はそんな自身のような人種を「インターネット老人会員」と呼称する)中学生の頃には既にプログラミングに没頭していました。


森さんは知らないことを知るのが大好きないわゆる “情報収集オタク” です。

昔から日常的にネットサーフィンをしたり、Wikipediaのリンクを辿ったり、2ちゃんのスレットを辿ったり、ブログを読み漁ったり…など。そんなことをずーっとやってきました。
時が経ち、現在はエンジニアとなりましたが、今も変わらず気になったらすぐに調べます。特に仕事で使う技術情報、自分が好きな数学に関してなど。呼吸するのと同じように暇さえあれば日常的に情報収集を行ってます。


「知らないことを知る」って難しい。

すごく当たり前のことですが「知らないことを知る」のはとても難しいことです。

森さんはエンジニアなので技術系の情報、特に自分の守備範囲である「機械学習・AI・数学」などをよく集めます。同じ技術系でも例えば「セキュリティ」に関してだと途端に分からなくなります。
同じ技術系でもそうなのに、ましてや自分の興味から遠く離れてしまうと、それを知る事はすごく難しかったりします。エンジニアだけども例えば「音楽」「芸術」「料理」…など、自身が興味があるかもしれないのに言葉を知らないし、興味があるかどうかも認識していないので、調べる術がありません。

森さんはそういうことにも興味があり、とにかく何でも知りたいと思ってしまう。飽くなき好奇心がある、情報凝り性な人間です。

今情報を調べるとなるとGoogleのような検索エンジンがあります。しかし、先ほど言ったように自分の知らないことってそもそも言葉がわからない、何が知りたいか言語化ができない。それなのに既存の検索エンジンは「欲しい情報を言語化される事が前提になっている」ため、検索すること自体が難しい。

また、近年ではAI技術の急速な進化に伴い、レコメンド機能を通じた最適化が加速してきました。レコメンドはユーザのWeb上の検索や閲覧履歴等からユーザの趣味嗜好性を学習し先回りして情報配信を行うことですが、「レコメンドにより、出てくる情報が最適化され過ぎてしまう」 ため、自分が見たいもの・好きな領域・興味がある分野に情報が偏ってしまう。


「セレンディピティ」を創出するアルゴリズム

以上のような課題を解決すべく「検索しない検索エンジン - entren」を開発しています。

レコメンドによる最適化により、自身の選択肢や可能性を狭めて、世界を閉ざしていくのではなく、新たな出会い = セレンディピティを創出するアルゴリズム を開発中です。言語化せずとも受動的に潜在的に欲しい情報に到達できるような、未来の選択肢や見える世界が広がるような、そんなアルゴリズムを目指します。

・偶発的な情報との出会い。
・予測範囲外な情報との出会い。
・潜在的に興味がある情報との出会い。
・新たな興味や関心を広げるような情報との出会い。
・思いもよらなかった情報との出会い。 etc...

セレンディピティ の創出により上記のような体験を創出できればと思ってます。

※BRIDGE の取材記事内でもお話しています。


第一弾として「検索しない検索エンジン - entren」をぜひご利用いただければと思ってます。まだまだ発展途上のサービスですがユーザの皆様とより良い世の中を創るべく日々サービスの改良を重ねて行ければと思ってます。どうぞよろしくお願いします。

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