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第11回BL小説大賞の振り返り

#アルファポリス #第11回BL小説大賞 #BL小説 #一次創作

 pixivの時もそうでしたが、全くわからんが参加しとくか!といつもの通り勢いで参加した私の振り返りです。

 賞の概要はこちらをご覧ください。

 あなたのBLはどこから?
 私はムーンライトノベルズから!
ということで、ムーンライトノベルズでBL乱読を続けていたのですが、アルファポリスのみでの作品公開です〜という作者さんがきっかけでアルファポリスのアカウントを作りました。だから、アルファポリスで検索機能を使ったり、ランキングチェックをしたりということは全くしたことがありません。上位に占める作品傾向とか、定番人気作家さんとか、読者層の違いとか、あるんだ?!と他の人のツイートを見て知ったくらい。
 表紙を描いていただいたので、それを見せたい一心でしたね。

 参加作品は、R18、大学生カップルの両片思い、「同級生の家にゾンビドラマ見にいったら囲い込まれたんだが、その話聞く?!」(以下、ゾンビ大学生)と全年齢向け歳の差カップルのファンタジー「恋の終わらせ方がわからない失恋続きの弟子としょうがないやつだなと見守る師匠」(以下、でししょう)の2作品。

 ゾンビ大学生は、ムーンライトノベルズからの転載で、変更点は副題がついたことくらい。ボーナスという言葉に弱い私は、己の作品が何位くらいに入るのかもわからないまま、5万字超えとくか!と書き下ろしをプラス。悠々5万字を超えました。番外編のいちゃつきを書きたくて、本編を書いている時もあるくらい後日談が大好きなので、楽しかったです。
 アルファポリスは2千字くらいを1話に刻んだほうが良いとは聞いていたものの、濡れ場が切れるのあんまり好きじゃないんだよな……(読むけど)と思って、結局そのまま投稿しました。
 全14話、59,142字、11月11日に完結しました。
 他の方がまだ続々と更新していたので、完結後一気読み派の方に読んでいただくチャンスもあり、完結ブーストも若干ありました。最終話は書き下ろしだったので、ムーンライトノベルズから読みに来て感想をくださる方がいて、すごく嬉しかったです。もうこれで参加して良かった!と大満足。

 でししょうは、Twitterで連載していた140字を元にした書き下ろしでした。10月に1日3本、お題ガチャで出たものを書いていたものです。全体の流れは決めず出たとこ勝負で続けて書いていました。全93本で一つのお話。すでにこの時点で弟子と師匠の交互視点です。10月31日深夜0時にうまいこと全年齢で着地できたのが嬉しくて、エントリーしちゃうか!とこれまた勢いですね。
 それを大体の塊に分けて、1本2千字を目安に書いて出し。本文を書き切っていないうちに連載をするのは初めての経験でした。更に言えば、全年齢でファンタジー、少年弟子×枯れ師匠なんて組み合わせも初めて。せっかくだからアンダルシュノベルズb賞にエントリーしておくかとタグをつけました。普段の私の作品を読んでいる方はびっくりしたでしょうね。
 最終日に滑り込みエントリーして、11月3日から毎日更新して、42話、68,039字、11月27日に完結しました。
 途中はプライベートとの兼ね合いで、一日の隙間時間で最低でも4本書く必要があったり、執筆がノルマ化していた時もありました。ムーンライトノベルズで連載中の作品のストック(1,500字で1話)も書く必要があったので、脳を小刻みに切り替える必要があり、思った以上に負担がありました。交互視点で書くために、一気に話を書き上げることが困難なことは、やってみて気が付いたことです。
 いつもは締切もなく、その時に思いついた好きなことを好きなだけ書いているので、このまま執筆をノルマ化したまま続けたら、書くのが嫌いになるのか?という懸念もありましたが、杞憂に終わりました。無事、執筆が好きなまま、この振り返りを書いています。エッセイでも不定期更新で書くか!と思っているくらい、好きの気持ちに変わりはありません。ホッとしています。
 普段は濃いめのR18シーンを含む作品を中心に書いています。倫理観?何それ俺がルールでしょな権力者や、ヘラヘラとした愛らしいクズが出てくる現代物ばかり。頑張り屋な弟子や、正義感のある師匠なんてキャラクターはどこにも出てこない、夢も希望も幻想だけど、どうにかなっているお話ですね。
 そんなファンタジー初心者が設定も練らずに書くなんて無謀ですが、やってみなけりゃ分からん精神でした。エントリーはタダだし、上手くいかなくても失うものはありませんから。
 普段の執筆でプロットをガチガチに決めることはありません。キャラ設定もそこまで練らずに書いて、勝手に育っていくし、エピソードも生まれます。ただ、それが可能なのは現代物だからというのも大きいと思います。読者と私の間に共通認識がすでにありますからね。
 今回も結局はそんな感じでした。140字にはなかった食事シーンが充実して、木の実を拾ったり、学校の授業が話に関わってくるなど、勝手に展開していきました。魔術の原理や弟子と師匠の力量の違いなども具体化したのは執筆中ですね。
 最終的に大事故にならず、楽しくかけたので、ファンタジーも構えずに現代物みたいに書いてみれば良いとわかり、大きな収穫でした。
 ただ、魔術師と言っても魔獣を倒したり、敵国との戦闘といった華やかな冒険譚は皆無です。そんな背景があったらもうちょっと殺伐とした人間関係になると思う(進なんとかの巨人みたいに)ので、魔術師は国土交通省の管轄かな?という感じの存在になりました。
 華々しい魔術不在、弟子は泣き、師匠はぐずぐず悩むけど、ご飯は一緒に食べる。ファンタジー?と疑問の残りそうなほのぼの日常物語でしたが、ありがたいことに、並走してくださる方がいました。連載中に感想をいただく機会にも恵まれ、嬉しかったし、すごく励まされました。

 気が付いたことを挙げておきましょう。そりゃそうだろって基本ばかりですが、私にとっては自分で体験してその結論になったことが大切なのでね。

 表紙は登場人物のイラストが強い。
 ゾンビ大学生は事前に主人公二人のイラストを描いていただきました。
 カッコ良すぎる……とラフの時点で感動しただけあって、スタート直後から読んでいただけました。
 でししょうは写真に文字を入れただけだったんですね。ありがたいことに表紙イラストいかがですか?と声をかけていただき、可愛らしい二人を描いていただきました。もう、表紙を変えただけでお気に入りがぱらら、と増えました。

 1話を短く刻んで、複数回投稿するのも効果あり、かも。 
 言い切るほどのデータはないのですが、更新の度にTwitterでお知らせすれば、それだけ多くの方の目に触れるチャンスになります。私自身も大賞参加中の1ヶ月間はほとんどタイムラインをチェックできませんでした。隙間時間にちょっと開いて、スイスイスイと辿るくらい。その時に目に入った作品のことは記憶に残ったし、試し読みしたり、追いかけた作品もありました。各自の宣伝ツイートと応援リツイートが飛び交うのでタイムラインの流れも早かったですね。色んな情報が届きにくい期間でもありました。
 ゾンビ大学生も刻んでいたら、結果は変わっていたのかな?とも思いますが、そればっかりはもうわかりませんね。せっかく表紙を描いていただいたのだから、もっと皆さんに見て!見て!したかったな……

 ゾンビ大学生が完結し、表紙がイラストになって少し経ったら、成績が逆転しました。これはびっくりでした。ファンタジーだし、Rもないし、クズもいない。自ら両翼をもぎ、牙を抜いたようなものなのです。自作品の特徴を封じて、飯テロとほのぼののみが生き残った状態でも「続きが楽しみ」と言っていただけたことは、私にとって大きな財産になりました。

 順位が上がると嬉しいが、モチベーションには影響せず、下がると寂しい(私の場合です)。
 たくさんの方に作品を読んで欲しいなと思うのですが、『私が読みたい、書きたい』がモチベーションのほとんどを占めています。世間に出した以上は一人くらい読んでくれたら嬉しいし、良かったと言ってくれたら、出した甲斐があると満足します。ムーンライトノベルズの仕組みに慣れていたせいか、アクセス数が見たいのですね。1でも良いから、ユニークアクセス数なり、プレビュー数を見ることで、誰か来たんだなぁと実感するようです。アルファポリスや、大賞参加作品全体の中でどの位置かよりも、昨日読んだ人は来たかな〜?ということのが気になります。しおりの数が増えたり、動くのは可愛らしくて好きでした。

 結論としては、参加して良かった!の一言に限ります。
 なんでもやってみないとわからないので、タダで出来ることはやっとくか!の精神でこれからも楽しく創作活動をしていきたいと思います。
 参加を誘ってくださった方、表紙を描いてくださったお二人、Twitterのお知らせにいいねをくれたり、リツイートしてくれた方、感想をくださった方、皆さんのおかげで、今回も楽しめました。心より感謝申し上げます。
 そして、今回も長々な文章を最後までお読みいただきありがとうございました。


参加作品

 せっかくなのでもう少し二人のことを書こうと不定期連載を始めました。


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