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檸檬と月(詩)

ねぇ、
人という漢字成り立ちは
支え合うのでは無く、手を取り合う形であると思うんだ。

人という目に見えるのに、
弱ってる時は声が小さすぎて届かなくて
雑踏の中に取り残されてしまう。

私たちは欠けている。
完璧な聖人などいなくて、欠けた何かを補われる。
三日月の私たちは、欠けた月を補うのを追うように繋がるけど、


互いに追いかけなきゃ、すぐに外れちゃう。


追いかけるのに疲れて、独りでもいいやと呟くけど
自分だけに降り注ぐ光が欲しいと、また同じ墓穴を踏もうとする。

莫迦(ばか)かもしれない。
傷つけられるのが怖くて、どうして良いか分からない。
こんな自分を助けてと空を臨む。
だけど、自分だけのお月様が欲しい。

他の人が当たり前に持っているように。

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