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毎日どんな感じで働いてるの?【ドイツ駐在員エッセイ】

皆さん、駐在員のイメージってどんなんでしょうか?
英語や現地語ペラペラで、高給取りで、休みにはバカンスを楽しんでる、など?
実際のところ、そこまで甘くありません…。
現役の駐在員として、さまざまなトピックについて不定期で書いていきます。

【主なスペック】
30代男性、家族帯同
ドイツで製造業の駐在員(日本人ひとり)
営業、マーケティング、経営企画…なんでもござれ
後悔はしていませんが、駐在はほぼ苦行です


駐在員は気が休まりません(会社にはよる)

今回は1日の働き方について。
デスクワーク中心の、平時の内容です。
ざっくりとした時系列でいきますと、

6:00 起床、本社からのメールチェック
6:30 朝食
7:00 身支度
7:30 出発
8:00 出社
午前 本社とのミーティング、問い合わせ対応
   現地従業員からの問い合わせ対応
12:00 昼食
12:15 ウォーキング
12:45 休憩終わり
午後 現地従業員からの問い合わせ対応
   資料作成など
18:00 退社
18:30 帰宅
夕食、片付け、お風呂
21:00 自由時間
22:00 就寝

どうでしょう、下手なブラック企業よりはマシだと思います。
ただ難儀なのが時差と休みの違いです。

駐在していて困ることシリーズ

朝起きるとメールがたくさん

はい、通知がずらーっと並びます。
6時に起きれば日本は14時(夏は13時)。
午前の分が丸々やってきます。
仕事のメールはもちろんですが、
日本のメルマガや実家からの連絡とかも混ざってます。

出社すると現地メールも追加

軽いメールは出社までに捌きます。
下手するとベッドの上でApple Watchから捌きます。
そうしないと出社してからでは現地メールの波に飲まれます。
1つミーティングしている間に20件溜まったりもザラです。

午後は集中して作業したいのに

午前は時差の都合で本社とのやりとりに追われます。
最長は8時から12時までずっとミーティングでした。
その分午後に大事な資料や作業の時間を取りたいのですが、
現地問い合わせの波はひどいと10分に1回なので、
なかなか取り組めません。

週末作業は持ち帰りになりがち

駐在員が少ないと、現地の様子を報告する仕事があります。
毎週末に週報を出しますが、
現地の人は出すのが遅かったりするので、
そこからまとめる駐在員は金曜夜か土日の作業になります。

みんなは早く帰っても帰れないことが多々

現地の人は1日8時間しか働けないので、
早く来て早く帰るか、遅く来て遅く帰ります。
遅くといっても9時には来るので、
お昼込みで私よりは先に帰ることになります。

特に金曜はみんな早く帰る(4時くらい)ので、
ガッカリ感がすごいです。
(理屈上は帰ることはできますが、仕事は終わりません)

祝日の違いが面倒くさい

当然ですが日本とドイツでは祝日が違います。
日本が祝日でドイツが平日のパターンは、
素晴らしい天国のようです。

でも逆はどうでしょう。
こっちがゆっくり休んでても余裕で電話がかかってきます。
(ね、LINEやFaceTimeなんかが便利にしてくれましたね)
当然メールも普通に来ますので、正直面倒です。
日本からのメールは午前耐えればみんな退社しますが、
他の欧州勢(イタリアなど)からもメール来る場合あり。

本社の代表として来ている自覚が必要

いいように書きましたが、やりがい搾取です。
現地にいて日本の待遇で働くと、不快感がすごいです。
わかってくれる人もいますが、
本当に苛立つことを言う人もいるので注意が必要です。

完璧にこなそうとせず、諦めが肝心。
うまく手を抜ける人にしかおすすめできません。

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