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ぶっちゃけ給料高いんでしょ…?それが…【ドイツ駐在員エッセイ】

皆さん、駐在員のイメージってどんなんでしょうか?
英語や現地語ペラペラで、高給取りで、休みにはバカンスを楽しんでる、など?
実際のところ、そこまで甘くありません…。
現役の駐在員として、さまざまなトピックについて不定期で書いていきます。

【主なスペック】
30代男性、家族帯同
ドイツで製造業の駐在員(日本人ひとり)
営業、マーケティング、経営企画…なんでもござれ
後悔はしていませんが、駐在はほぼ苦行です


イメージでは給料高そうだけど…

今回は給料について。
これはかなり会社や地域によって左右される内容なので、
あくまで参考程度に。
また流石にそこまでオープンにはできないので、ご了承ください。

現地給与と国内給与がある

給与は円とユーロに分かれています。
日本の円給与は当然日本の口座に振り込まれ、
日本自宅の家賃や保険等の支払いに充てています。
これは全くの赤字です(私の場合)。

一方、現地給与はもちろんユーロでもらいます。
これも特別多いとは思えないのですが、後述の会社持ち分があるので、
実質の支出は抑えられている分、なんとか黒字で保っています。

物価や為替に併せて変動する

現地給与は地域によって違うらしいです。
ドイツは物価が高いので、一応よそよりは高い(らしい)。
でもその分物価が高いので、得をしているわけではありません。
また、為替の影響がえげつなく大きく、
今のように1ユーロ150円とかだと見かけはすごく儲かってるように見えますが、
現地給与も円で元々は決まっているので、
給与改定の時に円安だとユーロが減ります。
為替で得しないようにできているんですねぇ。

住宅、社用車、保険は会社持ち

ここはお得ポイントですが、住宅と車は貸与されています。
また保険は会社によって大きく違うようですが、
私の場合はプライベート保険に入ってもらってるので、
医者に行っても通訳などをつけることができます。
(公的保険の会社もあるそうで、
 その場合、予約を英語でしようとして電話切られたりするそうです…
 地域にも依りますが南の方が厳しいそうです…)

幼稚園は4歳から補助!?

ドイツの幼稚園は2歳クラスがあったりしますが、
補助は4歳からになっています。
日本の年少組相当は補助にならないので、
私の場合は毎月10万円以上が持ち出しになっています。
(現地園に入られれば無料ですが、空きがありません)

Familienkasseの手当ては申請を!

ドイツでは子どものいる世帯に対して、手当が出ます。
申請すれば、駐在員(外国人)でももらえます。
私の場合は月500ユーロもらえています。
ビザが下りた後に申請可能になるので、忘れないようにしてください。
これのおかげで黒字化できました。
これがなくて円高になると、本当に赤字です。

支出ってどんな感じ?

ドイツでの生活をイメージしやすいよう、いくつかの生活費の参考に。

光熱水費:100ユーロ/月

ドイツで一般的なのは、毎月固定で払って、
年一回のメーター検針で清算するスタイル。
今は某エリアの影響もあり、値段がぐんぐん上がっています。
ちなみにIHが一般的で、ガスはお風呂はハイツング(壁面暖房)に使われます。

携帯代:5ユーロくらい〜50ユーロ/月

これは日本と同じくピンキリです。
私は会社貸与を使用していますが、妻はスーパーの格安SIMを使っています。
格安SIMでも月10ユーロくらいで3GBと通話し放題がついてきます。
ドイツ人はいつ何時も電話しているので、通話し放題が必須のようです。
(街ですれ違う人、電車の中でもほぼ電話してる、マジで)

ネット代:50ユーロ/月

速度は遅いですが、日本と同じくらいです。
私の家はVodafoneを引きましたが、TelekomもO2もほぼ同じです。
速度は250Mbpsベストエフォート、困らない速度は出ています。
ただ時々突然切れたり、前には数日使えないとかもありました。
日本の通信環境の安定性は世界トップクラスだと実感します。

外食費:日本食食べると家族で80ユーロ強

これも地域やお店によると思いますが、
先日家族で定食(3人前)と一番搾りを飲んで、80ユーロ越えてました。
特別な時以外は外食は無理です。

ということで、
想像よりはずっと儲かってないということがお分かりいただけましたか?
「現地で働けるから…」というやりがい搾取感は正直否めません。
こりゃビール飲まなやってられんやつです…!
(ビールは500mll一瓶1ユーロ以下、これでもインフレで倍になりました)

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