【253】話す言語で性格変わる?
母国語と英語、フィンランド語で性格変わる?
今日の朝、一緒にボルダリングに行ったベトナム人の友達(リリ)と偶然そんな話になりました。
リリは両親がベトナム人で、人生のほとんどをフィンランドで暮らしてきた。
彼女はフィンランド語を少し話すことができる。
でも、まだ自信がないから、日常では英語で話すことが多いと言っている。
私も留学に来てから、このトピックについてはすごく思うことがあって。
1回目の留学から日本に帰ってきたとき、
自分はこんなにおしゃべりだったかな!というくらい日本語が滝のように溢れてくる感覚がありました。
それはきっと、話す前に文法とか単語とかを一旦脳内の倉庫から探し出してくるプロセスがないから。
考えずとも言葉が出てくることが嬉しくて。
それと日本語で話す時は、
同時にフィンランド語や英語を話しているときより、感情が豊かだと感じました。
フィンランド語を話す時は、
静かで控えめ、多分少し恥ずかしがり屋。
周りの人には怒らない人と思われている笑
でも、それが「自分を出せていない」と言う感覚とは違うのです。
なんというか、心の海がいつも穏やかで波がない感じ。
アドレナリンが出るような刺激的な楽しい感覚や爆発しそうなくらいイライラは、少ない。
穏やかで心に余裕がある性格の自分もすごく好きだし、
なにより人に優しく接することができる。
なにか相手に伝える前に、考える時間が日本語よりある。
だからこそ、この発言を今するべきなのか、いったん踏みとどまる時間がある。
結果的に実際に口に出す言葉は少ないのかも知れない。
もしくは言語化できる感情の数が少ないから、
波が立たないのかも。
英語を話す時は日本語とフィンランド語のちょうど中間くらい。
最近は、まあまあ陽気で、それでも日本語よりは落ち着いた性格。
リリ🇻🇳(🇫🇮🇬🇧)
リリも、フィンランド語を話す時はとてもシャイになると言っていた。
英語を話している時の方が断然楽で、友達と話すとなったら、英語の方が相手のことをもっとよく知れるから。と言っていた。
シャイになるというのは、フィンランド語という言語の特徴なのかな。
そもそもフィンランド人はおしゃべりではないから。
チア🇹🇼(🇫🇮🇬🇧)
フィンランド語が同じクラスの台湾人チアちゃんにも聞いてみた。
フィンランド語を話している時は、シャイで子どもになった気分になると言っていた。
すごく、すごくわかる!その気持ち!
私がフィンランド語を話す時は、フィンランド人は見守るような目で私の話を聞いてくれるし、ゆっくり話してくれる。
そんなあったかい眼差しがなんだか懐かしい感じ。
フィンランド語のレベルも多分、5歳くらいの子と同じくらいだから、私がここで生活して理解できる世界もそれくらいなのかも知れない。
ヨランダ🇩🇪(🇫🇮🇬🇧)
ドイツ人のヨランダも、
フィンランド語の時の私はとてもシャイで、
英語を話すときは、プロフェッショナルな感じ、
ドイツ語は、リラックスした状態でいられると話していた。
英語がWorking Languageという表現をしていたのが面白かった。
確かに英語を使うのは、学校や仕事場だけ。
アカデミックな単語は、英語で覚えているのかも知れない。
だから母国語よりも、カチッとしたイメージなんだろうか。
日本には敬語がたくさんあるから、
言語ごとに仕事の言語などという感覚がないのかも知れないと思った。
マイヤ🇫🇮(🇷🇺🇬🇧)
フィンランド語のフィンランド人の先生にも聞いてみた。
先生は言語学習オタク。
ロシア語が1番得意だという。
ロシア語を話す時は、とてもオープンで感情豊かになると話していた。
フィンランド人は、私たちと逆の現象が起きるのかな笑
このトピックは非常に興味深いから、これからも会う人に聞いてみようと思う。
みなさんはどうですか?
今日のメモ
今日のフィンランド語の授業は、前半先生の多言語に関するプレゼンテーションを聞きにいった。
フィンランド語をフィンランドで話せないことは、問題にはならないけれど、コミュニティに入っていくことは難しいという。
例えば職場のコーヒー休憩で、フィンランド人の同僚がフィンランド語で会話している時に、輪に入れないなど。
現地の言葉を学ぶことで、知ることができる世界は格段と広がると、今回の留学で特に思う。
高校留学の時は、現地の学校に通うフィンランド人の輪の中にいたから、わからなかったけど、
今はたくさんのインターナショナルな学生が周りにいるから、フィンランド語がわかる状態とそうでない状態で得られる情報量の違いがわかる。
そういう違いもあって、留学がなおさら面白い。
フィンランドの好きポイント↑😛
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