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抜本的改革

化粧も落とさず着替えもせずに、明け方頃に眠り、身も心もドロドロになったような気分で目が覚めた。

新しい日が始まっているのに、昨日と地続きということが起きた瞬間からわかる。それは、風呂にも入らずベッドに突っ伏したことと、蛍光灯を付けっ放しで朝を迎えたことが原因である。

このドロドロのヘドロのような体を無理矢理に叩き起こし、すべて脱ぎ捨てて熱いシャワーを滝行の僧侶のごとく浴びるのが、ここ最近の定番、ファッション誌風に言うならば新スタンダードと言ったところだろうか。(実際、今月のファッション誌GINZAのキャッチコピーにそう書いているので真似した。)

昔、「暇すぎて一日に歯磨きを5回もした」とか言うCMがあって、暇ぶりがわかりやすくていいなあ、と思ったし、5回も歯を磨いたら歯茎に悪いんじゃないかと心配になった。

私は昔から変わってるだの、変人だの言われてきたけど、いやいや、まだまだ、全然変じゃない、むしろマトモ。私ったら何も狂ってない。狂ってからが勝負なのに、まだ勝負も出来てない。これまで作ってきた私の腐った根性がそうさせている。

ドロドロが排水溝に流れていく。流れていく様をみていると私は生まれ変わったような気になるが、気になっているだけではなく、本気で生まれ変わらなくてはならない。腐った根性を焼き捨てて心新たに狂わなければならない。

世間体を全く捨ててしまうほかない。リスクをもっと背負わなければならない。自分にもっと投資しなければならない。抜本的改革を始めよう。

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