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時代の幕開け

夏の終わり、平成最後の夏、20代最後の夏に三浦海岸へと行く予定だったが結局行けなかった。

8月はとても暇だった。お盆ということもあってか、世間がシーンとしていて、私だけ置いてけぼりにされているかもしれない、なんて思ったり。そんな風に考える時間があるのだから、三浦海岸に行く時間もあったのに、いつの間にか夏は終わっていた。

三浦海岸に行く時間はなかったのに、初めて降りた駅で、自分の足で景色を見つけ、そして後日ここで撮影をした。

本当は初めから少し、三浦海岸に行くのが面倒だった。そこに行くよりもやりたいことが沢山あって、これが終わったら行こう、いやこれも終わらせないと、その連続が三浦海岸と私の距離であった。別に忙しくないのに、言い訳がましい。まるで恋人同士の別れのようだ。

本来、あらゆる事象は緩やかに変化して行く。明日いきなり変わるのではなく、徐々に姿を変えて行く。誰かが気付いていても、誰も気付いてなくても、その変化は止まらない。

もう何章目になるのか分からない、私の新しい時代の幕開け。平成が終わるよりも少し早く。

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