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見えない人にメニューを説明するときは「大見出しから」

読みにきてくださってありがとうございます。

金曜日はロービジョン&ブラインドについて書いています。

前回、見えない人と一緒人食事に行ったとき、物の位置を説明するときは「クロックポジションを使う」ということを書きました。

その時の記事はこちら。


今回はメニューなど「書いてあるもの」を説明するときのお話です。


【見えない人に「何が書いてある?と聞かれて】

見えない人と一緒に食事に行ったりコンビニ人買い物に行ったりしたとき

「何があるか教えて」

と言われると、とても困ります。

食事のメニューにしても
コンビニの棚にしても

商品が多すぎて、ぜーんぶ読んで説明していたら時間がかかる。

読んでもらっている方も、何を説明してもらっているのか忘れちゃう。{私のことです〕

慣れている関係なら、
「今日は何が食べたい?」とか「あなたの好きな〇〇あるよ」とか言えるけど、

それほどの関係じゃない時、どうしたらいいのかわからない。

困ります!

だから見えない人がコンビニなんかで困っているのを見ても、
スルーしちゃいます。


【まずは大見出しから】

「メニューを読んでください」
とか
「何がありますか?」
と聞かれたときは、

大見出し

から説明してみましょう。

例えば、ラーメンなら
「醤油味、味噌味、塩味があります。どの味がいいですか?」

ここを説明すると、あとは
「醤油味のラーメンには何がある?」

「ラーメン、チャーシューメン、野菜ラーメン…があります」

「じゃ、チャーシューメンで」

飲みに行ってのメニュー説明のら
「刺し身、揚げ物、焼き物、卵系、サラダがあります」

というと
「揚げ物って何がある?」
「フライドポテト、鶏の唐揚げ、竜田揚げ…」

「唐揚げ食べたいな」

こんな感じになります。

大見出しだけで決まっちゃうときがほとんどですが、最近の牛丼チェーン店などは

「大盛り、小盛り、頭大盛り…」みたいにオプションがついていることがあります。

これが小見出し

例えば
大見出し🟰牛丼の種類を読む
小見出し🟰選んだもののサイズやオプションを読む

こうすると聞く方は何が書かれているのかわかりやすいし、自分の必要な情報に早くたどり着けます。

読む方も「何を読んだら良いのか」がわかり、読むことに対する不安が減っていきます。

【こんな時困っちゃう】

書いてあることを見出し化せず、

書いてあるままに読んでもらうことが一番困ります。

気持ちは充分に伝わるのですが、

情報量が多すぎて、何が書いてあるのかわからない。

時間がかかる。

わからないので、何度も聞き返すことになる。

こういうことが起こると
「読むのが大変、面倒」になってきます。

面倒を避けたいので、「まぁいいか」と
遠慮しちゃうこともあります。

読む方も、読むことにストレスを感じてしまう人もしばしば。

「見えない人と一緒だと面倒」

という話も聞かないわけではない。

【コツを知っていればいい関係を作ることができる】

これは視覚障害者に限ったことではないと思いますが、

コツを知っているかどうかで、

良い関係をつくっていくことができます。

最低限これだけは伝える。
読むときはここから。
手引きをするときに、ここだけは外せないポイント。

などなど。

そして一番大事なのは

「信頼関係」

「読んでもらってありがとう」

「大丈夫だよ。気にしないで」

こんなやりとりを長年繰り返しています。

誰とでもというわけにはいきませんが、

こういう関係を作ることができる人を増やしていきたいと思います。

ロービジョンでもブラインドでも、

安心して街に出たいです。


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