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別に文章が書きたいわけじゃないーー取材ライターとして生きる道

現在のライター活動として、取材記事メインで月に3~4本ほど記事を執筆している。今後の仕事の在り方を模索していく中で、「自分のライターとしてのルーツはどこにあるのだろうか」とふと気になったので考えてみた。

「文章を書きたい」がライターを続けている動機ではないことに気付いた。書き手としての自分の心を動かしているものは何なのだろうか。


文章は心の拠り所だった

昔は文章を書く行為に興味がなかったどころか、作文は大の苦手だったし、国語はセンター試験でも足を引っ張る科目だった。

何が大きなきっかけとなったかは覚えていないのだけど、文章はいつの間にか僕にとっての拠り所になっていった。誰かに聴いてほしいモヤモヤ、人に理解してほしい痛み。それらを言葉にしてSNSに発信していた。

他人の前では毅然としているくせに、僕は人一倍精神が弱かった。あまえたかったのに、誰にも頼ることができなかった。その拠り所が、自分にとっては文章だった。言いようのない思いを文章に込めて、SNSに綴るようになった。自分の存在には意味がある、誰かが見てくれると感じたかったのだろう。


深い意識や感情に触れるような、心が動くきっかけに

ライター活動をしていて気付いたことがある。僕は「別に文章を書きたいわけではない」と。

取材を通じて、問いの投げかけからじっくり自身と内省し、意識の深いところから変容していくようなきっかけを作っていきたい。サクセスストーリーだけじゃなくていい。成功に至るまでの過程で、苦しかったことや辛かったこと、その人が抱えている痛みとかを聴きたい。

ぽんぽん続くキャッチボールじゃなくていい。会話がスムーズにいかない、回答に詰まる沈黙が生まれてもいい。問いかけから、自分の奥底の内面にアクセスし、確信のない不揃いな言葉を紡いでいく。そんな等身大の言葉こそがその人らしい本当の想いだろうし、良質な問いかけから互いの深い内省に繋がっていくような取材を作っていきたい。

その人らしい全体性が見えるような記事を書きたい。文章と読み手が対話し、深い意識にまで届く自己内省を促す。文章を通して、深い意識や感情の何かに触れる。すぐに言葉にはできないけど、何か心が動く。そんな文章を紡げるような書き手になりたい。


取材ライターとして生きる道

そんな文章を書くことで、誰かにとっての救いとなれたらいいなと思う。自分にとって文章は、深い意識の変容を促すきっかけにすぎない。取材相手、執筆過程で向き合う自分自身、記事を読んでくれる人たち。「文章を書く」という過程を通じて、関わる人たちの感覚に触れ、心が動き、深い意識下で何かが変容していく。文章にはその変容を促す可能性を秘めていると思う。かつての自分が、文章に救われたように。

成果や数字に一喜一憂しない、動じない。文章を職業にしていくことを目的にしない。ただ静観し、自分の心の奥底の感受性を見つめ続け、心を常に美しい状態に保っておく。深い意識下で共鳴し、心が動く人たちと仕事をする。文章を世に届けていくことを通じて、やさしい意識変容を促していく。そんな在り方に共感する人と、これからも一緒に生きていきたい。

それが僕の取材ライターとしての生きる道。それしかできないんだけど、それを後押ししてくれる人たちとの仕事を通じて、やさしい世界を拡げていけたらいいなと願う。


おまけ【執筆歴 一例】


《ZaPASS MAGAZINE》
コーチ養成講座参加者インタビュー


《#lifestory》
 "その人の生き方" に光を灯すインタビュー記事

《Wedding Fes 夫婦インタビュー》

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