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感情を受け止めてくれる対話の積み重ねで、自分の「心のままの気持ち」を大事にしていいと思えた

ありのままの自分を肯定して、自分の気持ちに正直に生きたいと願う人が『感じたものを感じたままに肯定できる人生を』歩む支援をする対話セッション「your dialogue」。対話の伴走を通じて、内面と現実が変容したストーリーに迫ります。

第三弾は、シンガーソングライターのyu-kaさん。周りの気持ちや顔色を感じ取るゆえ、なかなか自分の意見を伝えられないという悩みを抱えていましたが、セッションを通して少しずつ自分の気持ちや感情と向き合えるように。その変化は、「丁寧な対話の積み重ねがあったからこそ」とyu-kaさんは語ります。これまでの伴走について振り返ってもらいました。

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yu-ka(ゆうか)
ピアノ弾き語りシンガーソングライター。起業家さん・新郎新婦さん、議員さんなどに向けて、完全オリジナル応援ソングを50曲以上お届け。
自身も発達障害(ADHD)と診断されたことをきっかけに、当事者・親御さんに向けた「はったつソング」も作っている。当事者を対象にしたオンライン相談アプリGiftに、相談員として在籍中。


「もっと、自分の気持ちを正直に伝えたい」

私は、お一人おひとりにオーダーメイドでお届けする応援ソングを制作しています。曲を作る際には、依頼主の方の魅力や想いを引き出すため、じっくりとヒアリングをしていきます。友人との会話でも聞き役になることが多い私の「得意」を活かせる大好きな仕事なんです。

一方で、自分の気持ちを伝えたり、意思表示をしたりするのは昔から苦手で。特に、モヤモヤしたこと、嫌だと思ったことなど、ネガティブな感情を表になかなか出せないでいました。人に対して否定的な意見を持ってしまうなんて良くないこと。そう思うと、何も言い出せなくなってしまうんです。

NOをきちんと伝えられないことで、人間関係のトラブルがたびたび起こってしまいました。友人からの何気ない一言に傷ついたとき、その場では我慢して、伝えられないまま終わったり、時間が経ってから後出しになってしまったり。

仕事でも、こちらが同意をした覚えのないことを押し切られてお願いされてしまったり。根底に「人に嫌われたくないから、相手を不快にさせないようにしなくては」という意識が強くあり、自分を抑え込んでしまっていたんだと思います。

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もっと、自信を持って私の気持ちを伝えられたらいいのにな

そう悩んでいたときに、友人から林さんのセッションを勧められて。私自身、応援ソングの依頼主の方にコーチングを提供していましたし、過去にほかのコーチングやカウンセリングを受けていたこともありました。「ゴールを決めて目指す」流れにいつも背筋が伸びる感覚を持っていましたが、林さんのセッションではあまりにも自然に、肩ひじ張らずに話すことができて衝撃的でしたね

林さんは、なかなか言葉が出なくてもゆっくり待ってくれるんです。でもきちんとありたい方向に目指していける感覚もあり、そのバランスがとても心地よくて。これまでに受けたことがあるコーチングが頑張って上る階段だとしたら、林さんのセッションは優しいスロープみたい。

この人にだったら、自分の言葉で感情を伝えられるようになるかもしれないと思い、セッションをお願いすることにしました。


だれにも共有できなかった、ありのままの気持ちを肯定してもらえて得たもの

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林さんのセッションを受けるうちに、私は人間関係において「分かち合うこと」を大事にしているんだと気づきました。本音の感情を共有できないコミュニケーションなんて、自分にとっては意味がない。心地よいと思える人付き合いの基準がわかったんです。

同時に、私が今まで抱えていた寂しさの正体を知ることもできました。私が相手の感情を受け止めるだけではなくて、もっと相手に私の感情も知ってほしかったのだと

私は、相手が求めていることを察知するのがわりと得意で、会話の最中でもつい「自分がこうやって反応すれば、この人は喜んでくれるだろうな」なんて考えてしまったりして。相手の誘いに気が乗らないときや相手の意見に賛同できないときに、「合わせられない自分がダメなんだ」と思っていました。どんなに親しい人にさえ、自分の本心を伝えたいと思ってもうまくできなかったことが悲しかったんですよね

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林さんは、セッションの中でぽろっとこぼした言葉の一つひとつを、「yu-kaさんはこう思ってるんですね」と受け止めてくれました。そして、どうやったら本当に心が喜ぶか、満たされるのか、ということに焦点を当ててじっくり聞いてくれました

私がふと「パートナーシップでは女性が半歩後ろから家庭を支える関係が良しとされるけど、私は正直仕事をがんばりたいし相手に支えてほしい思いもあるんですよね」とセッション中に打ち明けたことがあって。言葉の裏には、従来の夫婦像への固定観念や、家事が苦手な自分への負い目がありました。

後ろめたさを抱えながらこぼした一言に、林さんは「その考え、素敵じゃないですか」と返してくれたんです。え、いいんですか!? とびっくりしましたね(笑)。

そのとき初めて、人と違っても、自分の意見を持っていていいんだと実感できました。自分ひとりで考えていたら、きっとその答えにはたどり着けませんでした。心のままに表現したことを、林さんがいつも肯定し続けてくれたからだと思います。対話の積み重ねが、ありのままの自分を大事にする自信につながりましたね


ちょっとした違和感やずれを、相手に伝えられるように

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今までの自分には、自己肯定感が足りなかったんだなと思います。自分の気持ちよりも、相手のことを優先していました。

でも、相手には相手の価値観があり、自分には自分の感情がある。私のありのままの気持ちや考えを認めてもらえたことで、お互い違うものをそのまま大事にしていてもいいのだと気づけました。そのおかげで、だんだんとコミュニケーションにも変化が生まれてきたんです。

たとえば仕事でだれかと一緒にプロジェクトを進めるときも、ちょっとした疑問や違和感を前よりも早く相手に示せるようになりました。と言っても、今まで自分の気持ちを相当抑え込んでいたので、うまく伝えられないこともまだ多いんですが……。ただ、「電話をする」「きちんと断る」というアクションを自分から起こせるようになったことが、私の中では大きな一歩です。

自分の中で感じた“ずれ”を先延ばしにせず伝えると、相手から「私も悩んでいたんだよね」と打ち明けてもらえることも。お互いにどうしたらベストな形で協働できるか? と前向きに話し合えるようになり、相手との関係性にも良い影響がありました。


欠点も含めて、ぜんぶ「私」。そのままの自分を認められた

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セッションを通じて、自分の欠点や失敗も許せるようになってきたと感じます。私はADHD(注意欠陥・多動性障害)という発達障害を抱えていて、学生時代のアルバイトや社会人生活では、みんなが簡単にできるようなことができずかなり苦労していました。事務作業にすごく時間がかかってしまったり、単純なタスクでも並行してこなすことができなかったり。

フリーランスで今の仕事を始めてからは得意なことに注力できるようになったものの、今度は仕事にのめり込むあまり、日常の家事や身の回りのことが追いつかないことも多くて。できないことばかりの自分に対して、強い劣等感を持っていました。

林さんが、「自分らしい働き方を本気で模索する人はまだ少ない中、yu-kaさんはそれを確立しようとがんばってきましたよね。だから、生活を整える部分はこれからでいいじゃないですか」と言ってくれたんですよね。その瞬間、号泣しちゃいました。

今までは自分の欠点ばかり責めていたけど、ちゃんと自活できない私も、仕事に打ち込んできた私も、毎日がんばってるなって、自分のことをやっと認めてあげられたというか

そのままの自分を受け入れられたら、少しずつ自分の言葉や行動にも自信が持てるようになってきました。そのおかげなのか、周りの人からは「纏う空気が軽くなった」「いつも楽しそうに仕事しているね」と言ってもらえることも増えましたね。


「ありのままの私」に自信が持てたのは、伴走してもらえたから

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私は人を応援する立場だから、よけいに自分の弱音を吐き出してはいけないと思っていたのかもしれません。私と同じように対人支援をする人にこそ、林さんのセッションを受けてほしいです。

心理職やコーチの方は、自分の感情を切り離して相手に向き合うことも多いじゃないですか。だからこそ、感情をオープンに解放できる機会を持つことって大切だなって。自分が安定していてこそ、周りの人にも安心感をもたらせるのかなと思うんですよね

林さんとの対話は、カフェでくつろぐようなほっとする時間でありつつ、自然体で目指したいゴールに向かえている感覚があります。「感じたものを大事にしてほしい」と常に語りかけてくれるので、私も安心して自分の感情にフォーカスできるんです。

ここまで自分のことを言葉にできるようになったのは、林さんのセッションがあったから。私みたいに周りに合わせて疲れてしまう人は、自分のペースに戻れる場だなと感じるはずです

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伴走してもらえたことで、自分のありのままの気持ちに自信が持てましたし、これからどんどん自分の「得意」や「好き」を活かしていきたいと思えるようになりました

起業家や新たにサービスを始める方に応援ソングを依頼してもらうことが多いので、その方たちのオリジナリティを引き出して、曲に乗せてもっともっと伝播させていきたいです。活動を通して、「自分の持っているものを活かすって楽しいことなんだ」と伝えられたら。

さらに大きな夢は、私と同じ発達障害を持つ人の力になること。障害があっても、苦手なことは手伝ってもらったり補ってもらったりしつつ、得意なことを生かしていけば、周りの人に貢献できると知ってほしいんです。そのためにも、まず自分が自分らしく生きていきたいと思います。


対話セッションにご興味ある方はこちらから。もしくは、DMにてご相談からでもお気軽にご連絡ください。


[文] ムラオ ユイ

[写真] 橋野 貴洋


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