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ハートに火をつけないで


ポール・オースターが亡くなった

図書館入り口の彼の本が何冊も並べてあったのを見て、はじめて知った。

2024年4月30日に鬼籍に入ったらしい。

『City of Glass(ガラスの街)』をはじめて原語で読んだとき、いままで読んだどの英語の文章よりもすとんと入ってきた。
それはとても気持ちがよかった。

水が容器の隙間から滑って入るように彼の文章が英語のまま体内に吸収された。
読解もいらない。
それははじめての経験だった。

水分のおおい文体がこの世にあるということを、わたしは身体でおそわった。

『孤独の発明』をついさっき図書館で予約した。
この本もいつか原語で読むだろうか。

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