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おわれますか

なぜかハマっていた…

特定の飲食物にハマることってあるよね? あるある!

振り返ると、何がきっかけで始まり、何をもって終わったのか覚えていない。梅雨入り、梅雨明けみたいなものだ。だが、コーラ、ソーダガム、チュッパチャプス… ある期間は間違いなくハマって、大人買いしていた経験から、「人は、なぜ『ハマる』のか」気になっていたが、しばらくほったらかしだった。

最近、あるドリンクを毎晩飲むほどハマっているので、再びこの問題が気になり始めた。

「ハマる」とは、麻薬のようなもの。麻薬は、やったことないけど。

そこには言いようのない快楽や満足感に満ちた世界が広がっていて、一旦足を踏み入れると出てこられなくなる仕組みだと思っていた。

しかし、自分のドリンクで考えると、美味しいけど、毎回味に変化はないから、そこに驚きはない。「あぁ、今日も美味しいな、神様ありがとう」くらいの気分。なので、感動を求めて飲んでいるのではなさそうだ。

となると、飲む手前「ドリンクを飲みたい」と思う、渇望が原因ではないか。渇望に耐え切れず、つい手を出してしまう。食事や水分補給と同様に命に係わる行動と同じレベルだと脳が思っているのではないか。

脳は、生存に必要なものを獲得し適応するためのパターン行動を起こす。その仕組み考えると「摂らないと死んじゃうよ」という指令が“渇望”となって行動喚起させ、苦しみを和らげているとも考えられる。つまり「命を守ろう」という勘違いを起こして、人はハマっていく。ハマるという現象は、「満足」を求めるのではなく、単なる「渇望」に因るものかもしれない。

実際、楽しくも、気持ち良くもないのに、なんだかやり続けちゃうことってあるよね。負けてるってわかっているのに打ち続けるパチンコ、明日早起きしなきゃいけないのに見続けちゃうYoutube。

もしかすると緩衝材のプチプチをつぶしちゃうなんてのも近いかもしれない。その先に、満足があるわけでなく、ただ「潰したい」という渇望のもとに、プチプチやり続ける。何かに追われているわけでもないのに、走り続ける。

「そんなこっちゃ、わかっているよ」と思いつつ、あとになって思い返すと「なんでハマっていたんだろう」と自問する。

自分が今までに「ハマった」モノの中で、はっきりと「終わり」を覚えているモノがある。

お湯で溶かして飲むスティックタイプのカフェオレにハマっていた時期があった。仕事場に常備し、切らさないよう店で見かけたら買っておく。ディスカウントストアで期間限定特価なんてあろうものなら、つい多めに買っちゃうほどだった。

ある日、ボックスを手にとると、いつもより少しだけサイズが小さくなっていた。上部に「新パッケージになって登場」と書いてある。だが、全体のデザインに変化はない。もしやと思って内容量を見ると、一本あたりの容量が減っていた。価格は変わらないので、さりげない値上げだ。いかにもリニューアルした感を醸し出し、値上げとは言っていない。その瞬間に購買欲は失せた。「値上げします」と、はっきり謳っていたら、むしろ買い続けたかもしれない。自分は好きで飲んでいると思っているのだから。

しかし、メーカーの意図(事情)が透けてみえ「おやおや?」とクールダウンしたことを機に、スティックカフェオレが「別に飲まなくてもダイジョブじゃね?」ということに気付いてしまった。そして、マイブームはぱったりと止んだ。

今ハマっているドリンクは、健康に良さそうだし、美味しいからしばらく飲み続けそうだ。だが、ブームは終わるもの。何をきっかけにマイブームが止まるか気になってきた。自分のことだけどセルフウォッチングしてみよう。


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