見出し画像

みつけますか

「できることとできないことのギャップを埋めるだけ」

天才はいるんだな。カンブリア宮殿という番組に天才発明家が出ていました。絶対に緩まないネジを開発した人です。

そもそもネジは振動で緩むのが常識でした。
たとえば、右回しで締めるタイプなら、外す時は左回しします。いくらきつく締めても振動で左に回ってしまえば緩みます。

そこで、もうひとつ外側にネジを締めるのですが、そのネジは左回しに締めていきます。文字だと伝わりづらくてすいません。もうひとつのネジは左回しで締めていきます。つまり最初のネジとぶつかった場所で振動を受けると
右に回ろうとするためふたつのネジが押し合いするため緩まないという構造です。秘密は軸の特殊ならせん構造にあります。

ひらたく言うとご本人に失礼ですが、他にも様々なものを発明している現代のエジソンです。睡眠時間は2時間で、眠っている間も思考できるといいます。そんな馬鹿な!って思う自分は、普通に6時間以上眠らないとやっていけない、その多大勢なんでしょう。

天才さんは、午後ティーのレモン500mlを毎日5本以上飲み、外を散歩していると思考しているうちに居る場所がわからなくなり迷子になるといいます。服も毎日同じもの。使うペンも同じ。絶版になる前に一生分買いだめしておいたといいます。

そもそも脳って体内エネルギーを最も使う臓器だといいます。20%とか25%とか。考え続けるってことが超人的です。自己啓発系で鉄板のテーマに「習慣化」があるように「続ける」って、人間のとって三大難しいことの一つです。

じゃぁ、あと二つは何かって?
「自分自身を知ること」そして、もうひとつは… いろいろあって絞りきれません。たとえば、一度知ってしまったことを知らない状態に戻すこと、とか。なんでも自分ごと化すること、反対に切り離して俯瞰で見ること、とか。

で、一旦戻ると、人類の永遠の課題「続ける」ことでの最近の気付きです。

かれこれ10年以上前から、侍の格好でゴミ拾いを続けている人たちがいます。ゴミ拾いパフォーマーです。実際にお会いする機会があったので、普段ゴミ拾いをしない自分は、やってみないと話ができないだろうと考え、駅からミーティング場所まで徒歩15分ほどの距離をゴミ拾いしながら向かいました。

左手にごみ袋、右手にトング。(100均で買いました)駅前でまぁまぁ人がいるところからスタート。最初の一歩は、なんか見られているような気がして、ちょっと恥ずかしかったのですが、都会の人は回りを気にしていない傾向にあるので、一旦視線を落としてゴミを探し始めると、どってことないです。

落ちているゴミのナンバー1は、吸い殻です。自分はタバコを吸わないので、吸い殻のデザインを見るだけでも新鮮で、実にいろいろな種類があることに気付きます。街路樹の根元付近や、植え込みあたりはポイ捨てゴミのたまり場です。

食品系、主にコンビニで売っているようなものの包装紙や、ペットボトルが植え込みの間に挟まっています。植え込みの中にあった気になるものは、子供用の防犯ブザーでした。青い楕円形で、脇のボタン電池か何かマイクロカードを入れるような部分は蓋が開いて壊れていました。いったい何があったのか心配になります。

それから、使い捨てコンタクトレンズのケースがまとまってポイ捨てされていましたが、一度にこんなにコンタクトレンズ使うって、何個、目がついてんだ?妖怪か?

途中、持参したビニール袋がいっぱいなり、ここまでかなぁと思っていたら救世主が登場。道にカラのビニール袋が落ちていました。LIFE1つゲット。
ゲーム時間延長です。

と、歩道の真ん中に歯ブラシが落ちています。予想しないものとの出会う、セレンディピティの連続です。目的地に着くまでの1時間でビニール袋2つがいっぱいになりました。

わずかな時間でしたが、ゴミの傾向、今売れているドリンクの傾向がわかったこと。普段、歩いていても向かない場所に視点が行くこと、歩く距離だけでなくかがんだり、手を伸ばしたりするので、カロリーを消費することに気付きました。

翌日も、なんだかゴミ拾いに行きたくなり夕方近所を一周しました。その時の気付きは

1:観察力が鍛えられそう ~意外な場所にゴミが落ちている
2:なぜを考える ~なぜここにコレが捨てられているのか?
3:想像力が鍛えられそう ~捨てた人をプロファイリングする

さらに、気づいたことがあります。特に頼まれたわけでなく、罰ゲームでやっているわけでもないので、褒められたり、何かを免除されたりといった「インセンティブ」はありません。

もともとそんなもののためにやっているのではなく、2日続けた動機は「ただ、楽しい」から行っただけでした。

たとえば、人から褒められたら嬉しいですが、褒められるというのは、相手から見た自分の評価(ジャッジ)ですので、相手が決めることです。

しかし、今回誰かに褒められるわけではないので、単に楽しかったとか、爽快感、清々しさという内的なご褒美があります。すると、自分で自分を褒めるというか「自尊感情」が湧いてくることに気付きました。

まぁ、自己満足とも言えますが。似た言葉に自己肯定感がありますが、この場合は肯定ではなく「自尊」です。

ゴミ拾いは、表面上は、地球環境にやさしいといったことが謳われますが、ひとりでやったところで「地球ってどんだけ広いか知ってんのか」って話でして、たかが知れています。

じゃぁ、ブログに書いて褒められたいのかといった気持ちはさらさら無く、「もしかしてゴミ拾いなら続けられるんじゃないか」という仮説が動機です。ブログに書くことで自分を追い込んでいます。

ツイッターだと不特定多数の人に見られる確率高しなので、そこはビビリでして、ブログなら割と少数の人しか読んでいただいていないだろう、でも見知らぬ人の前で宣言することで、ある程度の緊張感を持たせようという企てです。勝手にやっていることですので読者の方には全く関係ないことです。

3日坊主で終わるか、はたまた100日続くか。普通なら、できないだろうってところですが、天才発明家のようにギャップを埋めるだけって考えると、もしかしたらって気になります。

特段コレといった趣味がなかったので、実は「いいもの見っけ」って感じです。ビニール袋とトング一本で始められて、やるごとに気付きがある、ひょっとすると趣味の鉱脈、ゴミの山から宝を見つけたかもしれないな。

沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です