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むかっていますか

そろそろ2週間。

新年度が始まり、学校で、職場で「こんなはずじゃなかった!」と思い始める人が現れる頃ではないだろうか?

とっくに時効だから言うが、自分が新卒で就職(就社)した頃は、2週間どころか2日目で「ここじゃないな」と思っていた。

思ったらすぐ辞めればいいのだが、次スグやりたいこともなかったので、とりあえず目標を立てた「32歳までに辞めよう」

なぜ、32歳かと言うと、会社の労働組合が出している年次別給与一覧表を折れ線グラフにしてみたら、給与の上昇カーブが32歳で緩やかに転じていたから。
動機は単純で不純。結局、もっと早く見切りをつけることになるのだが、当時は「意識低い系」の代表選手だった。

目標を立てることが大事だってことは、Amazonで検索してもわかる。小窓に「目標」と入れると、関連図書が3千件以上ヒットする。ただ、自分が立てていた目標はいただけなかった。ひと口に「目標」と言っても、二種類ある。「回避目標」「接近目標」だ。

例えば、ランチでヘルシーメニューを食べるとき…

「 ”太らないように” ヘルシーメニューを食べる」は、回避目標
「 ”元気になるために” ヘルシーメニューを食べる」は、接近目標

どちらに意味があるか?同じヘルシーメニューを食べるにしても、自ら選んで、新しいことにチャレンジする意思があって意味が生まれる。そう、同じ行動でも、意思ひとつで、回避にも接近にもなる。

目標は推進力となり、何かに縛られている状態から解放してくれる。

テニスの錦織選手は、こんなことを言っていた。

「過去のことを振り返ってばかりいましたが、ふと目の前の目標に集中
 したら、嫌なことは消えていました」 
2010年 錦織圭ブログより

ところで、「接近目標」を立てるなら、次の4つ押さえておくといい。

①具体的 ②実現可能 ③期限 ④達成

まずは、ハードル低めがいいと思う。大事なことは、小さくてもいいから成功体験を脳にインプットすること。組織にいるなら、目標にできそうな先輩にロックオンするのも手だ。が、お近づきになるなら、最初の一言が重要。

「先輩が目標です!」                       →  ウェルカムモード
「先輩を超えるのが目標です!」 →  逆ロックオンモード(やべぇ奴来たと警戒される)

一つ思い出したことがある。

世界的な指揮者、レナード・バーンスタインが若者から「指揮者になりたいのですが、どうでしょうか?」と訊かれ、「無理だ」と答えた。

理由は「私にそんな質問をするからだ」

目標の実現には、才能よりもスキルよりも内発的で主体的な動機が優先する。動機こそが自己効力感、結果、期待に影響して目標設定や達成を左右するという。

バーンスタインの名言
「君が音楽家になりたいと思った時から、君は音楽家なのだ」

目標は、達成できる・できないに関わらず、努力しているだけでも、今より幸せになれるそうだ。


沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です