スーパーに行くと、いろんな人たちと出会える。

チルドコーナーに置いてある紙パックのアイスコーヒー（加糖）、どんな人が買うんだろう。
パンコーナーに陳列された、つぶれたハンバーガー、誰が買うんだろう。

アタシは買ったことがないし、これからも買わないけど、いったい誰が買うのだろうといつも思っていた。

ある時、その二つをカゴに入れている青年を見かけた。
あ、ここにいた。
 
店員さんと親しげに話している女性客。
年のころ50手前くらい？
毎回まいかい来るたびに見かける。
見かけるたびに店員さんと立ち話している。
あれ？もしかして、店員さん迷惑してる？
 
なにか珍しい野菜がないかな～とお野菜コーナーを物色。
ジーっと青菜を見比べていたら後ろに視線を感じた。
パッと振り返ったら、都議会議員の女性がヌっとアタシの後頭部を見ていた（想像）

ビクっ！
都議の先生もこういうスーパーで買い物するんだ（そらそう）
 
ここのエレベーターは異常に速度が遅い。
年齢層に配慮しているのかな。
お年寄りや子供にやさしい設計。

ゆっくり2階へのぼりながら1階のサッカー台（商品を袋詰めする台）をぼんやり眺める。

あの人、サッキングうまいな。テトリス得意そう。
あ、サッポロ一番に旨辛味が出たんだ。
買ってみよう。
 
出入り口に目を向けると、かの女性客がまだ店員と話している。
じっと見つめる。

・・・。
やだあの人、隣の部屋の女だわ。