読者の数だけ結末がある本。

noteにて #推薦図書 というお題企画を見つけまして、乗っかってみようと思います。

2018年の1月から渋谷のBook Lab Tokyoさんというブックカフェで『Book to the Future』というライブを開催してきました。

こちらのお店です。

2017年末にアメトーーークの『読書好き芸人』の収録で使われたり、乃木坂46のCDの限定版で撮影に使われたりと、非常におしゃれな空間でございます。

こちらでこんなイベントをやっていました。

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※これは8月の時に僕が作ったフライヤーです。

つまり読書好き芸人がご来場のお客様に本を紹介して、気になった本を持って返ってもらう形で投票するビブリオバトルのようなライブですね。

今回はこのイベントの第2回で僕が紹介した本について書きます。

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表題にも書きましたが、この本は読者の数だけ結末がある本です。

この本は短編小説から始まります。恋仲に発展していく男女を描いていくのですが、あるところで女性は夢と男性のどちらかを選ぶ状況になります。

どちらを選んでも正解のようであり、どちらを選んでも一定の後悔が残りそうな状況で女性は果たしてどのような選択をするのか。

物語が佳境に入った時に、短編小説は突然終わりを告げます。


あれ?と思っていると、次の章から全く違う物語が始まります。あれあれ?となっていると、そこにその結末の描かれていない小説の原稿が登場するのです。

そう。このお話は、偶然小説の原稿を手に入れた登場人物たちが、それぞれの人生やバックボーン、心情などからそれぞれ異なる『物語の終わり』を考える、というものだったのです。

湊かなえ先生の『物語の終わり』という本です。「“イヤミス”の女王」として知られる先生の、“イヤミス”(読んだ後にイヤな思いになるミステリー)ではない作品の代表作ですね。

イベントにて僕が行ったプレゼンがこちらです。


“リドルストーリー”の手法を短編小説の中に盛り込んで描かれる抜群に素敵な作品です。

僕はいつかこの物語の舞台である北海道を、この本とともに巡ってみたいですね。そして、いつか自分の周りの人が短編小説の女性のように道に迷うことがあったら、この本を薦めるつもりです。

さて。

動画の中で紹介した僕なりの『物語の終わり』ですが、このnoteにも残しておきます。ただし、せっかく読むのならきちんと湊かなえ先生のお話を読んでから楽しんで欲しいので、『抑止力』という意味を込めて、初めて有料化の機能を使ってみようかと思います。

物語を読んだ方で、もし僕なりの結末も気になる、という方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧いただければと思います。

そして、よろしければ感想コメントをいただけると励みになります。

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