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今日もお山でものづくり


靴作りひと針ひと針日短ひみじか


先日仕上げた黒のチャッカブーツを描いたのですが、左右の靴が入れ違っているみたいな変なデッサンです。

でも、実はこのブーツ、なんと左右の羽根の革を間違って縫製してしまい、じっと見ると微妙にズレています。

あたしの足に合わせて、いつの間にか師匠がほんの少しだけ微調整していて、履き心地のいい靴にしてくれていたのです。でも、余りにもその差が絶妙でして、切った革を見ても左右差が分からず、間違って合わせて縫製をするという過ちを犯しました。

なんて、そんな過ちを犯すこともものづくり「あるある」でしょうし、そこから修正して形にする、そんな力を養っています。

なんて、たまに考えます。あたしって何歳になっても学ぶとか成長、変化するとか、そろそろじっとしてもいいのに、ずっと足掻いているけれど、何処を目指しているんやろう。

昔とった杵柄、既に退色し、目減りした経験則のみで仕事をしようとする年配者に混ざっていると、ため息をつくのも馬鹿らしくなります。

本来、経験則とは確率論でもあって、それに従って行動するのは悪いことではないと思います。ただ、黴のはえたような経験則は役に立つどころか、害になりそうです。

あたしはあたし。

忘れないようにマスクの表に他人に見えないペンで書いて、鏡を見るたびに思い出すことにしますかね。

さて、noteを投稿しておいて、お山に行ってきます。リュック作りも3日目です。


「お手製のブーツでスキップ冬うらら」