mari

建築系大学院卒、建築設計。 ベルリン工科大学+インターン→現地の設計事務所で勤務、から…

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建築系大学院卒、建築設計。 ベルリン工科大学+インターン→現地の設計事務所で勤務、からのロンドンにお引っ越し。 建築・都市から毎日の生活での気づきをメモしています。

マガジン

  • ロンドン観察日記

    2022年10月にベルリンからロンドンに引っ越ししました。 最近ずっと日記を書きたいと思っていたので、これを機に始めることに。 なるべく毎日、形式は問わず。 スマホのメモから移動させているので時差もあります。

  • ハロー・フロム・ベルリン

    ベルリンでの生活、カルチャー、日常生活について

  • ベルリン観察日記

    ベルリンの生活で見つけた、暮らしや日常の風景の写真とひとこと。

  • #07 建築と都市にまつわるテキスト

    その名の通り建築や都市に関するテキストたち。きちんとした論というよりももう少しふんわりしたものを思いつくままに書いていきます。

最近の記事

10月16日(日)ロンドン4日目

今日はのんびり家でゆっくり作業しようかな~と思っていたら、近々会いたいね、と連絡を取っていた朝からロンドンに住む建築系の友達から連絡がきて、急遽今日会うことに。会うのはベルリン以来、2年ぶり…? 私の滞在先と彼女の家の間の公園集合で、ぶらぶら歩こう~!ということに。 人気の公園ということもあって、公園内を突っ切っていくとのんびり芝生で過ごしている人や、ベンチでコーヒーを飲んでいる人など立ち止まりたくなる。 公園の入り口には、マーケットも出ていて賑わっていた。 せっかくなの

    • 10月15日(土)ロンドン3日目

      朝起きて、まだ時差ボケの感じがあったので、眠気覚ましに滞在先から一番近い公園へ。 ロンドンは街路樹が少ないけれど、1本1本の木がベルリンよりも大きい気がする。ベルリンの街路樹は、5階建の集合住宅くらいの高さ(グランドレベルをカウントして6階分、3.5x6=21m)、ロンドンの場合はさらに大きい。ベルリンは第二次世界大戦以降に植え直されたものも多く(それでも東京の街路樹より高く、5階建のアパートよりも大きいくらい)。ロンドンは空襲の被害がドイツと比べて少なく、それ以前(下手し

      • 10月14日(金)ロンドン2日目

        今日はBRPカードを受け取りにシティセンターに行こうと思っていたけれど、受け取りの際にイギリスの電話番号が必要かも、というネットの情報を見て来週に回す。 滞在先で作業をしつつ、朝起きて準備まではばっちりだったけれど、時差ボケで眠くなり、とりあえずスーパーに買い物に行くことに。 それにしてもどんより曇り+もっと最高気温10度くらいを想像していたので、毎日天気が良くて最高。 ドイツ系の激安スーパーAldiが近くにあったから、とりあえず行ってみたけれど(実はドイツ時代あんまり行っ

        • 2022年10月13日(木)ロンドン1日目

          香港トランジットでCathay Pacificでヒースロー空港に朝6時半に到着。自動審査ゲートに通されたものの、スタンプをもらった方がいいよな…と入国審査の行列に並び、調べ物をしながら待つと、審査官からの質問は一瞬で終わる。 「Hello.Where did you come today?」 「From Hong Kong. I have YMS visa on my passport .」 「You have VISA. OK」 ヒースローに着くと、マスクを外している人も

        10月16日(日)ロンドン4日目

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        • ロンドン観察日記
          4本
        • ハロー・フロム・ベルリン
          14本
        • ベルリン観察日記
          53本
        • #07 建築と都市にまつわるテキスト
          2本

        記事

          日本の女の子は、大変だ

          ドイツへの留学から帰ってくると、日々の生活の中でも不思議なこと/面白いことがたくさん見つかる。 その中の1つ、日本の社会での「女性に求められる女の子らしさ」について今日はお話したい。 私が1年ちょっと暮らしたドイツは男女平等社会。 ちなみにドイツの男女平等社会ランキング、ジェンダー・ギャップ指数の中で格差が少ないランキング12位(2017年/WEF調べ)である。 1年間で自分が女性であることを全く意識せずに暮らしていた。 何を持って自分が女だと強く意識するのか?というのは

          日本の女の子は、大変だ

          混乱と違和感

          違和感と混乱 帰国して、早6ヶ月。 まだ6ヶ月しか経っていないらしい。驚きだ。 色んなことがありすぎて、途方も無い時間が流れたように感じる。 ドイツから帰国してたくさんの違和感と混乱が今もなお押し寄せている。 違和感、混乱、疑問、別にネガティブなものじゃ無い。日本に怒ったりや悲しんだりするわけではなく、ただ差異を感じて、触れて、確かめて記録するという行為である。 でも、それは第2のカルチャーショックであり、自分の価値観が壊れて、何か大切だったものに粗を見つけてしまったり、も

          混乱と違和感

          またね、という言葉

          じゃあ、また、 日本か、世界のどこかで! 私が海外に住んでいる時、遊びに来た友達や他の都市に住む友達の元へ遊びに行った際、別れ際によく言う言葉です。 一体いつから言い出したのか定かではないけれど、大切な人との別れが名残惜しい時にとっさに口にした言葉だったかと思います。英語でも言ってる気がする。 See you again in Japan or in Berln or somewhere in the world!って言って、さよならのハグ。 海外に住んでいることを鼻にか

          またね、という言葉

          湖と森で過ごすドイツの休日から考える、都市と自然と公共空間の関係性

          ドイツの秋は美しい。 もちろん日本の秋の紅葉も美しいのだけれど、街路樹が多いベルリンの秋は紅葉した葉が絶えずひらひらしている。日本の春に桜がひらひら舞っているような感じだ。 圧倒的な量の緑が一瞬で紅葉し、大量の落ち葉が落ちる。森の中を歩き、落ち葉を踏みしめながら歩く。 「秋」というには短く、寒すぎる秋である。 この紅葉のシーズンは、10月の上旬から11月の頭までの約1ヶ月だけ、体感温度はすでに10度を下回る。どんどん日が短くなり、日本よりも1ヶ月早く寒さがやってくる。 そ

          湖と森で過ごすドイツの休日から考える、都市と自然と公共空間の関係性

          もう戻れないレール、周期のはなし-時間というものについて

          時間というものは本来まっすぐな1本の線のはずだ。私が生まれた時からすーっとはじまり、死にゆくときにさっと消える。不可逆的なものであり、それは流星のような、彗星のしっぽのようなそんなものではないかと思う。 しかし私たちはそれを地球が太陽の周りを1周する周期でまるめとり、わっかにする。その間に太陽が365回自転するらしい。 私たちはその365日に1年という単位を名前をつけ、それを制度にした。 線路の上をわたしたちはトロッコに乗ってぐるぐる回る、そして3月になると(地球は太陽

          もう戻れないレール、周期のはなし-時間というものについて

          歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

          私の通っている大学は、歴史意匠が有名で、必ず過去とのつながりのもとにデザインするという暗黙の了解があった。 住民がとうの昔に忘れ去ってしまったその敷地のでき方、根付いている形のない文化、新陳代謝が激しい都市で消えゆくものを残す事に美徳を持つ、デザインとはそういうものだという共通認識のもとに教育を受けた。 「過去の軸を引いてきました」「インフラの痕跡を建築として顕在化します」そんなものを建築の設計に織り込もうと四苦八苦していたけど、学部時代はいまいちその意味がピンときていな

          歴史のパッチワークとしての都市・ベルリン

          日本からドイツに飛び出して、感じたこと

          こんばんは、mariです。 2016-2017年に大学院2年で、1年間ベルリン工科大学の建築学科に留学していました。向こうで書いていたものや帰国後のテキストが下書きに結構いるので(笑)、少しずつリリースしていきます。 ベルリンでの生活は本当に楽しく、今でもなおベルリンに戻りたいと思い、 実際に私はまたベルリンで暮らす準備をしています。 もちろん楽しいことばかりだったわけではなく、正直毎日悔しいと地団駄を踏んだり、泣いたり、つらいことばかりでした。 むしろ圧倒的に自分に足り

          日本からドイツに飛び出して、感じたこと

          距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

          海外で過ごす・暮らすことは全くもって特別なことではない。 ただ物理的に距離が隔てられているだけ、それだけなのに異国の建築、気づきなどをつぶやくとあっという間に通知が来る。 少し得意げになって、自分に価値があるかのように感じてしまうけど、私がすごいのではなくて、ただその物理的な距離の価値である。 もちろん、距離があることによって生まれる差を自覚したり、比べたりすることはそれだけで意味がある。 なぜか日本では海外旅行をすること、留学をすること、異国の友達をつくること、英語を話す

          距離と価値-ヨーロッパで1年暮らして思うこと

          Notes#01: after a year in Berlin

          ベルリンに来た。約11ヶ月ぶり。 ずっと戻りたいと思っていたはずなのに、いざ降り立ってみると、 驚くほどベルリンはベルリンのままで、私は私のままだった。 同じ季節、違和感のない臭い、変わらない風景、友達との再会、お気に入りのお店。 感情が揺さぶられることもなかった。ただただ当たり前の生活が、一時停止されていた映像が再び再生するような感覚。 少しだけ電車の駅の並び順を忘れていたり、新しいウォールアートが増えていたり、建物が壊されて新しい現場が始まろうとしていたり。着実に時

          Notes#01: after a year in Berlin

          谷川俊太郎展 - 豊かな語彙の海を泳ぎ、日本語を噛みしめる幸せ

          http://www.operacity.jp/ag/exh205/ 谷川俊太郎展 at オペラシティアートギャラリー 2018.03 とても良い展示だった。 日本に帰ってきて思うことは自分が日本語を母語としていてよかったということである。 英語を使うとき、自分が理解できる解像度に絶望することがあった。 もちろんアカデミックな読み物の意味はわかる、単語を調べれば理解できる、しかし結局はその言葉を選び紡いだ人の心を少しでも知りたいと、意図を掴みたいと思ったときに、

          谷川俊太郎展 - 豊かな語彙の海を泳ぎ、日本語を噛みしめる幸せ

          Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart_ ハンブルガーバンホフ美術館

          私の好きな美術館の1つ、Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart。 現代美術の美術館で常に4-5の企画展示がやっている大きな美術館ですが、建築自体も面白いです。 ハンブルク方面に出る長距離列車の出発駅だった場所をリノベーションして美術館にしているので、中に入ると、真っ白な大きな鉄骨の空間に包まれる。 駅舎だったので天井高も高くて、大きな規模の作品もばっちり納められています。 初めて来た時はハリーポッターの真っ白なキングスクロス駅を

          Hamburger Bahnhof Museum für Gegenwart_ ハンブルガーバンホフ美術館

          屋上に浮かぶバー

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