心理カウンセリング|お金に対する考え方のはなし(その1)
さてさて、私は10年前に、半自給自足の生活を夢見ていて、
10年経った今現在、その想像した夢の半分くらいが叶った状態です。
当時は、何故か、今よりもっとボランティア精神に溢れていて、
みんなが生き易い社会になったらいいな、と、思っていました。
肉体を保有しているかぎり、
衣食住の確保が最低ライン必須の事象となっていて、
特に、食に関しては、一日でも供給が途絶えると、
人間が「辛い」と感じてしまう状態が生じてしまいます。
でも、お金を稼ぐことが得意でない人々も一定数いて。
どうしても、貧困、を生じてしまう。
だから、お金と不安が直結してしまって、心が落ち着かないんですね。
それで当時は、個々人の保有する「何か得意なこと・モノ」を、
物々交換・モノゴト交換、みたいにすれば、
お金のシステムを介さなくても、生きられるんじゃないか、
と、一生懸命思考実験を繰り返していたのです。
恩送りシステムを使っている喫茶店とか、
田舎の農家同士で行われているお裾分け文化とか、
いろいろな取り組みを参考にして考えていました。
巡り巡って、辿り着いた思考実験の結果は・・・。
『現行のお金システムは、とても優秀だ』と言うことでした。
というのも、他者との価値観のすり合わせには、
膨大な量のコミュニケーションが必要になるからです。
1個のキャベツ、何匹の鯵と交換してもらえるのか?
『毎回交渉!』ってなると、すり合わせにどれだけの時間と労力が必要か。
そういう意味で、価値感を貨幣価値で媒介させるシステムだと、
『自分としては、キャベツ1個を○○円の価値だと認識しています』
と表明すれば、等価だと思われるモノを差し出して貰えます。
また、相手が唯一持っているモノを、等価物として差し出して貰っても、
私がそれを欲していなければ、交渉が成り立たないところを、
貨幣に置き換えておけば、その場で交渉が成立します。
何度考えても、やはり、便利なんですよね~。
まぁ、だから一回まわって、元に戻る、で。
現行の貨幣システム(電子マネー含む)は、等価交換システムとして、
優秀だったな、と思ったはなし、でした(笑)。
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