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心理カウンセリング|人生の転換期の最初にであったひとたち(その3)

3.研修会で体験を語ってくれたおじいさんへの感謝

おじいさんは、自らを建設業の社長だった、と自己紹介した。

仕事に精を出し、必死に会社を大きくした。
そろそろ会社を後進に譲って引退しようかと考えていたとき、
大切にしていたはずの奥さんに、離婚を突き付けられた。

奥さんは、弁護士に相談して用意周到に離婚計画を進め、
彼に有無を言わせない形で、離婚に踏み切った。

涙ながらに語られたのは、
彼にとって、彼女の行動は青天の霹靂で、
彼女に裏切られた事が、どれだけ悲しかったか、ということ。
ショックのあまり、何もする気が起きず、酒浸りになったこと。
その後、どうやって気持ちを立て直したか、ということだった。

今は、すっかり立ち直って、口コミで依頼される、
引きこもりの子供たちの支援やカウンセリングを行っている、
とのことだった。

奥さんに愛想を尽かされた理由は、女性絡みだったと記憶している。

たくさんの女性と関係を持ちながらも、
奥さんとの離婚は、とても心に堪えるものなんだ、と知った。

両方、『一度は気に入った女性』のおなじカテゴリーにあって、
大切にしていたのか、と問われると、
目に見える形では『何れの女性に対しても平等に、不誠実』
と言わざるを得ない様にみえるんだけどな。

なのに、正妻に逃げられる、という事が、
特段、心理的ダメージが大きい様に語られたのは、
何故なのだろう…。

おっちゃんの中では、
今世では奥さんに伝えきれんかった、何かの特別な気持ちが、
有ったんやろうか?

経験不足の私には、まだわからないや…。

でも、裏切りだと感じる経験をして、
おじいさんの体験談を聞きながら一緒に涙をながした時間は、
私の心の浄化にも必要な過程だったよ…。

貴重なお話を聴かせていただき、本当にありがとうございました。


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