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【子育て】知らないことこそ素晴らしい!正解を教えることがいつも正しいとは限らない

 おはようございます。また、前回からだいぶ時間があいてしまいましたね。今月は、本当に停滞期に入っていて、体重は減らないし、いや、むしろ増えるし。。。いらないものはやたらと食べたくなるし、朝は起きられないし。。。少し悩んでいましたが、今朝、久しぶりに朝早く起きられて、体重が減っていたので、もしかしたら停滞期を抜けられるかも!打倒、ホメオスタシス!の兆しが見えてきて、noteも再開しようと思いましたので、またよろしくお願いします!

 今日は、知らないことは素晴らしいこと、正解を教えることがいつも正しいこととは限らない、ということについて考えてみたいと思います。

 先日、教育テレビを見ていたときに、子どもたちが星の観察をしていて、午後7時の星の位置と、午後9時との星の位置が違うことをどのように考察するか、という内容でした。ご覧になられた方もいるかもしれませんね。子どもたちの回答は様々で、本当に楽しかったです。例えば、1人の生徒は、「流れ星が当たったからどこかへ行った」と回答。また、別の生徒は「夜9時の方が空が暗くなるから、暗いと光が見えにくくなってしまって、見えなくなった」と回答。他にも、「星が全部別々の方向へ散らばっていった」など、様々な回答があり、本当に感動しました。

 私は、答えを知っています。星座の勉強は中学生で学習する内容なので、ほとんどの大人は知っていると思います。ここで、私が感じたことは、答えを知らないことって、これほどにも発想力につながるんだなということ。多くの大人は答えを知っているので、「何を言ってるんだ」と思うかもしれませんが、「答えを知っている」と思って物事を見たら、発想することはないということなんです。答えを知ってしまったら、もうそれ以外の見方をすることができなくなってしまう、知らなかったときのことを忘れてしまうんですね。むしろ、正しい答えを誰よりも早く答えることに価値があり、いかに正確に答えられるかを競うくらいの気持ちになっていませんか。

 もちろん、先ほどの子どもたちの回答は、正確に言えばどれも間違っています。事実で言えば、地球が自転することで、星が移動しているように見えるだけで、実際には星は移動していないということ。1時間には、360°÷24時間=15°ずつ地球は自転するので、2時間で30°、南の空では東から西に移動しているように見える、というのが正解です。が。。。全然面白くないですよね!!ぜっっっんぜん面白くない。。。ただの、これは事実。確かに正解なので、中学生になって定期テストで出てきたら、このように答えないといけないですが、正解を知ってしまうと、もう、そういうものだと思ってみてしまうものですよね。知らないっていうことが、どれほど貴重なことか。

 私は、改めて知らないということがどれだけ素晴らしいことか、ということを感じました。以前、塾で指導していたときはどうだったか?振り返ってみましたが、答えを教えてしまっていなかったかな?とぼんやりと感じています。もちろん、新しい単元として学習するときには、指導をすることは当たり前だし、そのときに、知らないということがどれほど貴重なことかということは、正直意識できていなかったと感じています。工夫して、子どもたちが興味を持つように指導はしていたつもりですが、知る前の知らない時間をどれだけ大事にできただろうか。そんなことを考えています。

 今、実際に自分自身も子どもを持ってみて、子どもが色々なことを聞いてくることがあります。その時に、私は答えをすぐに与えていないだろうか、少し振り返っています。まだ3歳すぎなので、それほど多くのことを理解することは難しい部分があるし、教えるだったり、そもそも本人が発想したりすることもまだまだ多くはないですが、それでも、ママゴトをしたり、自分で何か工夫して遊んでいるときに、何気なく「それはこっちだよ」とか「これはおかしいよー」とか、サラッと意識せずに訂正してしまっているんではないかと反省しています。

 大人になると、自分の知っている正解が正解だと思い込んでしまっているし、それが正しい、例えば、青い折り紙を丸めて、「これはバナナね~」とか子どもが言ってると、「いや、バナナはきいろでしょー」とか言って、頼まれてもないのに黄色の折り紙を同じように丸めて渡すとか。。。今自分が想像していてるバナナは黄色だけど、まだ完熟してないバナナは緑だし、完熟しきったバナナは真っ黒だし、キイロだけを差し出すあたりが、もうバナナと言えばキイロ、なんていう凝り固まった頭で接しているな、と反省するわけです。

 昔の人だって、地球が丸いということを知らないころは、地平線がそのままずっと広がっていって、大地は真っ平で、その先は滝のようになっているということを信じていたし、突拍子もない新しいことを唱えようものなら、処刑されることもあるほど。。。今、正しいとされていることなんていうのは、今の段階で正しいと思われているだけで、いつそれが正しくないになるかわからないし、世の中わからないことの方が多いわけで、そして、目で見えない物の方が多いわけです。。。水分子も、携帯の電波も、重力も、全部目ではみえません。

 だからこそ、知らない、ということは本当に貴重な時期であり、知らないからこそ、知りたいという意欲が湧いてくるし、こうじゃないのかな、って想像し、そして創造、新たなものを創り出していくんじゃないかなって思うわけです。だから、子どもが疑問に思うことがあれば、まずは「何でだと思う」と投げかけ、その答えを『大切に育ててみる』のもいいんじゃないかなと感じました。もちろん、テストで想像力に任せたことを書くと、点数は取れませんが、人生というのは点数を取るために生きるものではないわけで、今、世の中で正解とされていることや、事実としてわかっていることを知ることは大切ですが、その前の段階の知らないからこその想像力は、知らない時期だからこそできること、知ってしまうともう見えなくなってしまうので、大事にしたいなと思った、というお話でした。

 いや、長くなりましたね。ずいぶんと、私も子どもを持つことで、触れるものが変わり、感じ方も変わったなと改めて振り返ることができました。これを読んでくださっている皆さんにも、興味を持ってくださって本当に嬉しいです。親になると、どうしても正解を教えないといけない、親なんだからちゃんと子どもに教えないといけない、と思いがちですが、全くそんなことはないし、むしろ知らない時期を大切にしながら、親自身もわからないことがあれば一緒に取り組めばいい、それだけのことかなと思ったりししています。ありがとうございました。今後も、少しでも皆さまの何か生きるための気づきに火がつけられるような記事を書けたらな~と思います。

 それでは、また次回~^^*

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