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《詩》-十三夜の月-vol.39




あなたが乖離かいりしてから

幾度目の十三夜の事でしょう


遠く愛しい声に漂蕩ひょうとうたる私

走馬燈の様に追懐する日々


あなたが見つめる

私が見つめ返す



胸懐きょうかいの思いを告げた夜

優曇華うどんげの命を授けられたあなたと私

外の白雨は流れ、月がその麗姿を現す



いつまでも木魂する思い出が私を呪縛する

けれど構わない

私は忘れない


あなたと過ごした十三夜の月の刻



月読命つきよみのみことが導いてくれた

運命の夜だから・・・



-十三夜の月-




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